機動戦士ガンダムワールドNG
ようこそ、機動戦士ガンダムワールドNGへ
砂塵が舞う荒野に存在する街は、今日も活気に包まれている。市場で果物や野菜を売る売り子に、開けた場所では鉄クズの様な物から、刃物や銃火器果てはモビルスーツと呼ばれる有人機動兵器まで、様々なものが並べられ交渉が繰り広げられている。
ここは地球……という設定で重力や風、波の動きから季節まで細かく設定反映された架空の地球。ここは様々なプレイヤーが集められた、いわば仮想空間。
この仮想空間を実現させる技術、NERDLES《ニードルス》と呼ばれるバーチャルリアリティ技術は、直接神経結合環境システムの名称で呼ばれ、ニードルスはその略称である。詳しい事情は省かせてもらうが、今巷に出回っている次世代の多目的活用機器で、この仮想空間への接続機器の第二世代アミュスフィア。現在の所複数メーカーによってアミュスフィアの後継機が作られている。このアミュスフィアを利用したVRMMO(Virtual Reality Massively Multiplayer Online)ゲームが人気を博している。
現在有料無料問わず多数ゲームが公開されており、企業開発や個人開発など多種多様にわたる。
その中で、一部のファン待望のソフトがついに実現した。
それが『機動戦士ガンダムワールドNG』である。
1作目から現在に至るまで多種類に渡り、メディア展開されており1作目においては人気があり、どちらかと言うと大人のファンが多い。クローズベータ、オープンベータを経て3年ほど前に正式オープンされた。
現在は多い時で2万人前後混雑するほど、ある意味盛況と言えるのでは無いだろうか。ゲームショップ、家電量販店、通販等でゲームソフトを購入し、アミュスフィアにインストールするだけでいい手軽さもある。インストール方法は購入時の説明書に書かれているので、省く事にする。
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『ようこそ、機動戦士ガンダムワールドNGへ』
『まずはあなたのお名前を教えてください』
『リブロフ……で、よろしいですか?』
『それでは外見を作成します。アミュスフィアスキャン実行致します』
『……スキャン完了致しました。外見をカスタマイズしてください』
『カスタマイズ終了してもよろしいですか?……それではあなたの所属を教えて下さい』
『……所属はよろしいですか?』
『改めまして、ようこそ。機動戦士ガンダムワールドNGへ』
作品名:機動戦士ガンダムワールドNG 作家名:ゆーたん