二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

衝動SSまとめ②(コナン)

INDEX|6ページ/6ページ|

前のページ
 

快新



2012/2/20

君はペットパロ。
新一が25ぐらいと年上設定。
快斗はそのままの年齢です。









――――――――――――――――――――


実にめでたい日だった。
その日は新一の念願だった己の探偵事務所オープン。
事務所自体はそこまで広くはないので、身近な人間だけを呼んで簡単にお祝いをした。

だが、お祝いの最中に早くも電話が鳴り、依頼を聞くことになった。
高校時代から名を売った甲斐があったというものだ。


お開きになり、依頼者の元へ向かった。
だが、その依頼は初恋の人を探してほしいなんていうくだらないもの。
小学生に戻った頃ならまだしも、20後半となった新一にとってはかなりどうでも良かった。
とりあえず、事務所の評判のためにも最初は仕事は選ばないと決めていたので引き受ける。
情報や卒業アルバム等を借りて、依頼者の元を後にする。

もう日が暮れた上に精神的に疲れてしまい、くたくただった。
やっと事務所に帰りつくと、ドアの前に奇妙などでかいダンボールが置かれていた。


「・・・見なかったことにしよう。」


明らかにこの探偵事務所宛てなのだろうが、
かなり疲れていた新一はスルーを決め込んだ。
鍵を外しドアノブまわし、ドアを引く。

だが、いざ入ろうとしたとき・・・ダンボールが動いた。


・・ガタ・・・・ガタガタ・・・・・


あまりに不気味なので、やはり見なかったことにしようかとも思った新一だったが、
もしかしたらワクワクするような事件なのかもしれないという可能性が頭を掠め、
気付くとダンボールの蓋に手をかけていた。

ゆっくりと開けていくと、
中からピョンピョンはねたくせっ毛・・・

「くせっ毛!!!!???っておい、お前大丈夫か?」

中には高校生ぐらいの男が入っていた。
驚いて中で眠っている男を起こそうとするのだが、なかなか起きない。
そして良く見ると、その男は傷だらけだった。


「・・ったく、なんなんだ。」


とりあえずダンボールを蹴り倒し、中から出てきた男を引きずり出す。
そして事務所に置いてあるソファに寝かせる。

ここでも最低限暮らせるようにベッドもあるのだが、
それは新一が今すぐにでも使いたい気分だったので貸さなかった。
熱は無いようだったので、簡単に消毒をしてタオルケットをかけてやる。
身分が分かるようなものは持っていない。
どこの誰か分からない。
だが、まぁ家出少年か何かだろうと適当に結論付けてベッドに入る。


そして素性の知らぬ男がいるにもかかわらず、新一は眠りに落ちた―――





何やら良い匂いがする・・・・




これは・・なんだ?




とりあえず美味そうな匂い・・・・




「ん・・・んん~・・腹減ったな、」

「あっ起きた?」

「あぁ、・・・・・・・・っておまっ!!?」

「どうも。」


新一が起きるとガスコンロが2個しかない小さいキッチンで、
さっきまでダンボールで寝ていた男が料理をしていた。

男は笑顔で出来たよなどと暢気なことを言っている。


ぐぅう~


新一自身、色んな状況を経験した。
場慣れしたのだろう。
お腹も含めいたってマイペースだった。


「「いただきます。」」


ホカホカのオムライス。
綺麗ににチキンライスは卵に包まれていた。
だが、味わってばかりいるわけにはいかない。

「オメー、誰なんだ?」

「ん~・・内緒、」

「はぁ?」

「ところで、相談なんだけど。」

「お前なぁ、」

「あのさっ俺ここに住まわせてよ。」

「・・・・蹴り飛ばすぞ?」

「もう短気だなぁ・・じゃあさペットでいいよ。」

「よし、今すぐ蹴り飛ばす。」

「なんでも言うこと聞くよ?
こうして飯作るし、雑用するし、洗濯とかも得意。
あとはそうだな、プライベートは守るよ?」


「・・・。」



「どう?」


人間をペットそして置くということには反対だった。
だが、友人を泊めるという感覚で・・飯、洗濯、雑用。
もしかしてアシスタント代がかからないアシスタント的な?

新一の心はぐらぐら揺れていた。


「いやでも、」

「迷惑だと思ったら、俺すぐ出てくからとりあえず置いてみない?」

「オメー行くところあるのか?」

「まぁね、平気だよん。」

「・・・とりあえず、素性を教えろ。」

「それはちょっと勘弁。」

「せめて名前。」

「付けて。」

「はぁっ!!????」

「俺、ペットだもん。」

「俺はオメーをペット扱いなんかしねぇよ。」

そんな否人道的なことはしたくない。
そう言ってもなかなか、その男は折れなかった。

恋人が出来たとき便利でしょう?
まぁ俺は男だけどねなんて笑っている。

どうやら自分の家にはだいぶ帰っていないらしい。
荷物も身一つのようだった。
恐らくはこんな風に色んな人の家を渡り歩いているんだろう。
着ている服の価値がバラバラだった。

そんな奴を追い出すことも出来ない。
いずれ正体が掴めるだろう、そしたら実家へ連れていけばいい。
それにアシスタントは欲しい。


とりあえず、
暫くの滞在許可を出した。


「よろしくご主人様。」

「俺にそういうの意味ねぇぞ。」

「可愛がってね。」

「・・はぁ、」



なんだかとんでも無いオープンを迎えた工藤探偵事務所。
ペットが一匹住みつきました。



「とりあえず、一発蹴らせろ。」


「えぇぇええ!!?もしかしてご主人様、ドSなの!!?」


「・・・・そこを動くな。」




「嫌だぁーーー!!!」



「待てっ!!!!!」





結構、打ち解けました。


end


作品名:衝動SSまとめ②(コナン) 作家名:おこた