Weird sisters story
俺は彼らを知っている。
これは、夢なんかじゃない。
俺の、記憶
何故、俺は忘れていた?
何故、覚えていなかった?
『君は…彼、ラウ・ル・クルーゼのように、最後の戦争を起こそうとしているのか?』
アスラン。
貴方が言ったことは、正しいのかも知れない。
俺はその為に生きる。
ラウの意思を継いで行く。
その為なら、『俺』さえも殺してみせる。
『俺はお前が死んでまで、生きたくないよ、レイ…』
誰だ?
『レイに、生きていて欲しいんだ』
暖かい。
誰なんだ、お前は。
『好きなんだ…どうしようもないくらいに』
あぁ、その言葉。
息の仕方を忘れるほど、嬉しかった。
『答えてくれなくても良いよ…ただ…覚えていて』
抱き締めて。
ずっと、このまま。
『覚えていて、レイ』
離れたくない。
どこにも行きたくない。
ここに居たい。
一緒に居たい。
ずっと
初めて、運命に抗いたくなった。
きっとそれは、最高に幸せな一瞬。
言葉にしてもいいだろうか。
彼に 逢いたい と
作品名:Weird sisters story 作家名:ハゼロ