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DISC0RD

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ゴポゴポゴポ――――

ハヤク・・ココカラ・・・



ダシテ―――――









ンジ!!・・サンジ!!!!
サンジーーーーーーーーー!!!!!!!!!


ゴハァッ!!!


「サンジッサンジッ大丈夫か!!!??」

「ゲホッゴホッ・・・あぁ大丈夫だ。」

「どうしたんだ?のぼせたのか?」

「・・・いや、大丈夫・・だ。」

「本当に本当か?」

「あぁ、心配かけたなチョッパー。」

サンジがひどく心配そうにしているチョッパーの頭を撫でる。
濡れた手で撫でてしまったので、チョッパーの頭が濡れる。

「あっ悪ぃ・・・まっ、いっか。お前も入るんだろ?」

「・・おう、本当に大丈夫か?」

「考え事してただけだ。」

「お湯の中に沈んでて吃驚したんだからな!!!」

「悪かった悪かった。」

チョッパーがサンジのおでこや脈を確認する。
そして大丈夫だと判断すると、当初の予定通り一緒にお風呂に入る。

「何考えてたんだ?」

「・・・あぁ・・なんかさ、昔は水の中でも息出来た気がするんだ。」

「・・・・そうなのか!!??」

「いや、出来ねぇぞ。だけど、昔はずっと水の中に居た気がすんだよな…
そんなことをボーッと考えてたら沈んでたみたいだな。」

「気をつけてくれよっ・・・でも、それって羊水なんじゃないか?」

「羊水?」

「人間は生まれる前は羊水の中で育つんだ。羊水っていう水の中で浮かんでるんだ。」

「へぇ・・そうか、じゃあそれの記憶があんのか?」

「そうかもしれないぞ。」

「へぇ~・・・なんかすげぇ。」

普通は覚えているはずの無い記憶だが、
体のどこか、本能のようなもので覚えているのかもしれない。
なんかそれってすげぇな、と笑い合っているところにガラガラガラ―と音がした。

「おっやっとお出まし。」

「遅いぞゾロ、大変だったんだからな!!」

「・・・あ?」

「おれ、死にかけた。」

「・・・はぁ?」

「ホントだぞ!!」

話のついていけないゾロだったが、
とりあえず生きているからまぁいいかと気にせずお湯をあびる。

「汗臭いからしっかり洗えー」

「あっ泥ついてるぞっ。」

「あーほら後ろ後ろ。」

「もうちょっとだゾロ!!」


「・・・・・・うるせーーーよっ!!!!!」

「「なんだよぉ。」」


体を覆う泡を洗い流すとザバーーーンと勢いよくお湯に入る。

「わっコラ!!!馬鹿っ!!!!」

「あはははははははっ」

「ふん。」


波が落ち着くと、チョッパーにぴったりのお湯の量。

「腹までしかなくなっちまったじゃねーかよっ!!!」

「・・・ふん。」

「あはははははっ」

「笑い事じゃねーよチョッパー!!!!」



3人がお風呂から上がってきた。
ホカホカで楽しそうなチョッパーの後ろでガミガミと言い合う二人。
まだ濡れているチョッパーをタオルで捕まえるウソップ。

「お前、よくあの二人と風呂入るなぁ・・・。」

「楽しいぞ。」

「あいつ等毎回、喧嘩してんじゃねーか。」

「そうなのか?」

「・・・・・はいはい、しっかり拭こうな。」

ウソップがチョッパーを拭いているのを確認すると、
サンジは手に持っていたタオルで自分の頭を拭く。
拭き終わったタオルはゾロへ投げ付ける。

「こんの・・クソコック。」

「風邪引くぞ。ちゃんと拭け。」

「・・・。」

ゾロが半分濡れたタオルで頭をガシガシと拭く。
それを横目で確認するとサンジはキッチンへ消えていった。

キッチンにはナミとロビンとルフィが居た。
どうやらルフィが盗み食いをしたらしい。

「まったく、あんたはっ!!!!」

「あら、コックさん。」

「・・・サンジーーーー!!!!!」

ナミから逃げ、サンジに抱きつくルフィだが。
すぐさま脳天に鉄槌が下る。

「痛ってーーーーーーーーーー!!!」

「盗み食いすんなって言ってんだろ。」

「・・・・うぅ・・。」

「腹減ったんなら言え。作ってやるから。」

「腹減った。」

「お前今、食ったんだろ。」

「未遂だっ!!!!!!」

「偉そうに言うなっっ!!!!!!」

「ナミさん、ロビンちゃんも夜食食べますか?」

「そうね、簡単に。」

「良いのかしら?」

「もちろん。」

「うっひょーーー夜食っ肉っ!!!!」

「肉はナシ。」

「えぇぇぇぇぇぇぇえぇ!!!????・・え?・・え?」

「本気で不思議そうな顔すんな。」


手際よく夜食をつくる。
消化が良いようにあっさりめにアレンジしたリゾット。
ルフィには仕方なく、手羽先一本。

美味しそうに食べる姿を確認して、リゾットを外の連中にも持っていく。


作品名:DISC0RD 作家名:おこた