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俺の名前は志摩廉造。俺は７人きょうだいの５男だ。
今、俺はとても悩んでる。それは俺の兄のことだ。

今家にいるのは４人、俺と、柔造と金造という兄だ。
だけど２人は仕事であまり家にはいないし、たまに
顔を合わせても「明陀宗」やら「家」やらと、とにかく
うるさい。すぐ上の金兄に至っては俺の顔を見るとすぐに
手や足を出してくる。……それはまだともかく、問題はも
う１人、金兄の上の兄のことだ。

家の前に立つ。最近は家に帰るのも憂鬱だ。
「ただいまー」
家の戸を開ける。珍しく返事が無い。ほっとため息を
つきそうになったその時、ドタドタと廊下を駆けてくる
音が玄関に響いた。


「廉造お帰り！お米食べろ！！」
そう、この炊きたて大盛りご飯茶碗を持った熱い男が
志摩家三男、俺の兄の志摩修造だ。