二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
小鳥遊 游
小鳥遊 游
novelistID. 36809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

小松受け詰め合わせ【Twitter小噺ログ】

INDEX|1ページ/1ページ|

 

(1)四天王→小松(節分ネタ)

「小松君と恵方巻きってロマンのある素敵な組み合わせだよね」
情熱的な瞳でうっとりとココは言った。また始まった、とトリコとサニーは思ったが今日は突っ込まなかった。
小松に恋してから変になったココに突っ込みつかれた、と言う理由ではなく大いに賛同出来たからだ。
トリコ達3人は目を閉じて想像した。大きすぎる太巻きを苦しそうに、けれど懸命に頬張る小松。
身体の一部が臨戦態勢に入る頃に、小松の呑気な声が響いた。

「皆さん、恵方巻きできましたよ」

笑顔で告げる小松に、寧ろお前(君)が食べたいなどとは言えず3人は黙って恵方巻きに手を伸ばした。
世はかくも平和である。




(2)ココマ

「小松君、僕はね。君が浮気してもいい、僕の事を本気で好きじゃなくてもいい、料理が出来なくても、ハントに行かなくてもいい。ただ、僕より1秒でも長く生きて」

僕がそう言って小松君の手を握ると、彼はか細く息を吸い込んで日溜まりの笑顔を浮かべた。

「ココさん、僕もですね。ココさんが浮気しても、僕を好きじゃなくなってもいいです。占い師の仕事を辞めても、トリコさん達は怒るでしょうが美食家を辞めてもいい。だけど、命の限り生きて下さいね」

そっと握られた手の平は暖かく、目の前の笑顔は優しい。
だけど、こんな戯れにも決して頷いてはくれない君は優しいからこそ残酷だ。

「まだまだ先の話ですよ」

穏やかな声を放つ君を僕は引き寄せてただ抱きしめた。君の言う先よりも悲しみの年月が長い事を僕は気付いているから。




(3)鉄コマ

小松くんと電話で話しをすると、無言になりがちな俺は大抵聞き役に回る。
まぁ、口を開いたらお下劣な事を口走って小松くんに

『もっと普段の話しをして下さい』

って怒られるのもあるけど、大抵は君の弾んだ声を聞きたいから。
でも今日の小松くんは元気が無くて不安になる。
小松くんを苦しめるのは何?ホテルグルメとライフは遠い。
でも会えない距離じゃない。俺は繋がったままの携帯をそのままにコートを掴むと部屋を出た。

「小松くん、今から会いに行くから待っててね」

そう告げると一方的に電話を切って走り出した。
何時もそばにはいられないけど、小松くんが悲しい時くらいはそばにいたいんだ。





(4)スタコマ

ご飯は1人で食べるよりは他の人と食べた方が美味しい。
それが恋人となら尚美味しいと言うのが小松の信条だ。
そんな小松の目の前には二人分の食事が並んでいる。
しかし今、小松は1人で溜息を吐きながらご飯を食べている。
何時もより頑張った料理は、小松自身の舌も確かに満足させてはくれる。だけど心はどこか物足りない。
理由は不在の恋人の存在だ。互いに忙しく又敵対する立場の自分達が一緒に過ごせる時間は稀だ。
だからこそ逢える時間はとても大切だし、事情も小松だって理解している。
相手から謝罪と断りの電話があった時、小松は

「気にしないで下さい」

と伝えた。けれどやっぱり。

「逢いたい、ですスタージュンさん」

思わず唇から零れた呟きは誰にも拾われる事は無かった。






(5)ココマ

貴方の家から帰る時は何時も僕は夜行を選ぶ。理由は少しでも長く一緒に居たいから。
貴方と別れた帰り道、眠れぬ夜を貴方の記憶で埋め尽くす。
笑顔、触れた手の温かさや薫り。
するとあっという間に時間は過ぎるが別れたばかりなのに会いたい気持ちが募る。
自分の気持ちを誤魔化す様にカーテンの隙間から外を見れば窓一面に現れる朝焼け。
それを見てまた溜息を1つ零す。
朝焼けは嫌いだ。愛しい人のいない今日の始まりを告げるから。




(6)ココマ

ココさんに会いに行く時は何時も事前に連絡を入れる。
そうすればココさんとキッスが仕事終わりにホテルの屋上で待っててくれる。
でも今日は違う。仕事終わり急にココさんに会いたくなって汽車に乗ったから。
夜行列車の真っ暗な景色が朝焼けに変わる頃には貴方の住む街へ着くだろう。
貴方は驚きながら喜んでくれるかな?
よく見えるその目で僕の行動なんてお見通しかもしれないけれど。





(7)ココ→小松

トリコと小松君がコンビを組んだと聞いた時、正直僕は出遅れたと思った。
その事実が悔しくて、僕は少し2人と距離を置いた。
そんなある日トリコが1人でグルメ界に言ったと聞いた。
小松君が心配で、慌てて駆けつけると彼は笑って言った。

「トリコさんなら、きっと大丈夫です」

そう言う君の声も手も震えていたけど、僕はそれに気づいていない振りをして頷いた。
トリコの事を馬鹿だと思う。
だけど自分の醜い感情に捕らわれて小松君の事すら気にかけられなかった自分をもっと愚かだと思った。
ごめんね、小松君。今度はきっと僕が守るよ、君の心を。





(8)●●←小松

恋は甘いものだと思ってた。ただただ優しく春の日差しの様なものだと。
鳥が卵を温めるようにゆっくり落ちていくものだと。だけど25年目にして始めて落ちた恋は嵐の様だった。
鋭くて力強い瞳に打たれると息ができない。
けど、貴方が僕に向かって優しく微笑む度に期待に胸は高鳴る。
ダメ元で構わない。溢れそうなこの思いを伝えたい。ねぇ、貴方が好きです。





(9)ココマ(ココ視点)

小松君が僕の家に遊びに来てくれた。
前に一度この街を訪れた時は観光する暇もなかった小松君が待ち合わせの駅できょろきょろと街を物珍しそうに眺めているのを遠くから見てしっかりいた僕は彼に聞いた。

「僕の家に行く前に少し見て行く?」

「いえ、大丈夫です亅

慌てて君が首を振るのは人ごみが苦手な僕に遠慮してだって気付いてる。
だから僕は小松君の手を握って、街の方へ足を進めた。

「僕は買いたい物があるんだ。付き合ってくれる?」

いきなり手を引いてそう言った僕に小松君は笑った。

「ココさんは優しいですね」

その言葉を聞こえなかった振りをする。僕は君が言う様な優しい人ではないと。
ただ、君に好かれたいだけの酷く臆病で打算的な男なだけだと。







(10)テリコマ

小松が洗い物を終えて、台所から出るとリビングには優しい冬の光が降り注いでいた。
適度に温まった空気はじんわりと眠気を誘うように心地良い。
そんな陽気に誘われたのか窓辺で大きな体を小さく丸めて微睡んでいる姿を見つけて小松は小さく笑い、そっと体に手を伸ばした。

「おやすみなさい、テリー」

豊な毛並みに自らの体を寄せると小松もまたテリーと一緒に眠りについた。