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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第6部 前編

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いくら考えてもこの二人に面識が一度もない、それになぜあの仮面の男はそこまで自分と戦いたくないのか…もしかして自分が知っている人物なのだろうか?


「おい…」

ヴィータがグラーフアイゼンの構えを解く。

「お前、本当に一体何物だ?…もしかして私が知っている奴なのか?」


「その…ヴィータちゃんは知らないんだけど…俺たちは…か…ッ!!」


次の瞬間!!オーズに謎の頭痛が走った!!


「うあぁ…ッ!!な、…なんだ、これ…グアァァァァァァッ!!!!」

『おい、映司!しっかりしろ!!どうしたんだ!?』





「…今のうちだ…ッ!!」

ヴィータは拉致があかないと悟ったのか、そのまま撤退していった。

(なんだったんだ、あいつら…とりあえず今はあのギガントデカい魔力のところにいかなきゃ…まってろ、はやて…すぐに解放してやるからな…)







「ああぁ…う…ああぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
オーズは痛みに耐え切れず、その場を転がり回っていた。


(もしかして…これがディケイドの奴が言っていた『歴史の修正力』ってやつか!?)

「おい、しっかりしろ!映司!映司ィッ!!!!」














「皆、遅いなぁ…」

とある民家の庭で、一人の少女がいた。その少女は足が不自由なせいか、車椅子に座っていた。

「ほんと…皆、こんな夜中に一体なにやってるんやろ?…もしかして私に内緒でなにかプレゼントでもあ探しているのやろか?…ふふっ!…そうやったら楽しみやなぁ…」

その少女はまだ10歳ぐらいの年齢で、肩にかかるか程度の綺麗な黒の髪、整った可愛らしい顔つき…

10年前の「八神 はやて」だった。





「私にも家族ができて毎日が楽しいなぁ…家族がいるって、こんなにいいもんやったんやなぁ…っうぅ!…」


はやて は急に胸が苦しくなり、胸を撫でる…息が少しずつ荒くなっていく…。



「はぁ…はぁ…なんやろ?最近なってからやけに発作が増えたなぁ…」



撫でているうちに痛みが和らいでいった。
はやて は星がよく見える空を見上げた。

「せめて…まだ生きているうちに…はぁ…もっと幸せな時間を過ごしたいなぁ…」








はやて はもう自分が長くないことを悟っていた。



しかし、彼女は今後



一人の「青年」に出逢い…



「生きる」ことの大切さ、素晴らしさを





教えられていくのであった…。