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K.K.P.#8 『 うるう 』二次小説

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数ヶ月前にふと思い立って書き始めたノートが、先日ついに書きあがった。
まじるとよいちの話。
私の最後の友達の話。
これを書こうと思った理由はいくつかある。
私たちの間に起きた出来事を整理したかったということ。
それを形に残しておきたかったということ。
そして…彼が忘れないために、ということ。
彼と初めて逢ったとき、私はまだ八歳の子供だった。
そんな子供に彼の本当のつらさがわかるわけはないし、今だってきっとわかっちゃいないんだろう。
それでも、私という友達がいたことを覚えているつらさより、それを忘れてしまうつらさの方がよっぽどつらいんじゃないかと、そう思うのだ。

今、私は曲を書いている。
ほかの誰でもない、彼のための曲。
私がいなくなったあとも、彼が口ずさめるような曲。
彼がこの先の永い時間に経験する寂しさを、少しでも埋められる曲を。
この曲をいつか彼に渡すときには、こういうつもりだ。
この曲を一緒に歌ってくれる友達を、きっと見つけるんだよ。と。
彼は、喜んでくれるだろうか。