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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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CHAPTER4 闇の坑道 AREA1『疑惑』


ゆっくりとエレベーターの扉が開く。目前には坑道と思われる風景が広がっていた。それを見たスネ夫が呟く。
「・・・・・僕達の学校にこんな所があったのか・・・。」
するとのび太が喋る。
「取り敢えずこの事をジャイアン達に連絡しよう。」
RRRRRRRRRRR
「こちら武。どうしたのび太?」
「貯水管理室が坑道らしき洞窟に続いているのを発見した。僕達は今からこの坑道を探索する。」
「恐らくあの紙にあった坑道の事だな。じゃあ俺達もそっちに向かう。気をつけて探索しろよ。」
「解った。」
ピッ
のび太は通信を切ると、前の方を見た。そして思った。
(・・・・道が二つあるな。ここは手分けして探索した方がいいな。)
そして、のび太は皆に喋った。
「ここは道が二つに分かれてるから二手になって探索しよう。僕とスネ夫、聖奈さんと真理奈ちゃんでいい?」
するとスネ夫が喋る。
「まぁチーム分けはそんなもんでいいんじゃない?でもどっちの道を行こうか?」
のび太達の目前には手前で右に曲がる道と、真っ直ぐの道で、暫く行った後、突き当たって左に曲がる道の二つがあった。
「じゃあ私達は真っ直ぐの道を探索します。」
先立って言ったのは、聖奈だった。
「解りました。じゃあ僕らは右に曲がる道を探索します。」
と、のび太が言った。全員異存は無い様だった。そして、それぞれはそれぞれの道へ行った。のび太達の行った通路は、大きな空間になっており、中央には正方形の大穴が空いていて、周りには柵が設けられていた。奥には鋼鉄性の扉があり、左奥には、更に奥へ進める通路があった。
「まずはあそこに見える扉から調べよう。」
と言うとのび太達は扉の前に進んだ。そして、スネ夫がドアノブを回した。
ガチャガチャ。
「・・・・・どうやら鍵が掛かっているみたいだな。確か左の方に更に奥に進める通路があった筈だ。言ってみよう。」
と、スネ夫が言うと、スネ夫とのび太は左奥の通路に進んだ。通路は一度右に曲がった後、真っ直ぐ伸びていた。突き当たった所には、何かの明かりが付いていた。
「何だろう、あの明かり?」
のび太が疑問を投げ掛けた。するとスネ夫が答える。
「取り敢えず行ってみよう!」
すると2人は明かりに向かって走り出した。
やがて明かりの下に辿り着いた。

明かりの正体は壁に取り付けられていたランプだった。そして、通路は更に左に続いていた。のび太達は左に進んだ。すると、見覚えのある人物に出逢った。
「はる夫!無事だったのか!!」
そこにいたのは、のび太の同級生である、少々小太りの少年だった。
「・・・・・・・・・・のび太とスネ夫か。無事だったのか。」
はる夫は掠れた声で言った。
「ああ、何とかね。それより、その傷はどうしたの!?」
のび太の目の前にいるはる夫という人物は、血を流しており、見るからに痛々しく、既に瀕死の状態だった。
「俺達の街はもう終わりだ・・・それに、俺達の中に裏切り者が居る。」
「え!どういう事なんだ!?」
意外な一言を聞き、のび太は驚いた。そして、はる夫は続けた。
「探索を進める度にどんどん化け物共は強くなっていく。誰かが裏で意図的に送り込んでいる様に見えるんだ。」
「そんな馬鹿な。」
のび太とスネ夫は信じられない様な顔だった。
「何(いず)れ判るさ。・・・そしてこの事件は全て『ナムオアダフモ機関』の仕業だ。」
と、はる夫が言う。
「『ナムオアダフモ機関』?」
はる夫の口からまたしても意味深な言葉を聞き、のび太とスネ夫の頭に疑問符が浮かんだ。しかし、それもお構い無しに、はる夫は更に続ける。
「奴らが俺達の街で・・・」
バァン!
するといきなり後方で銃声がした。
「はる夫!!!誰だ!!」
咄嗟にのび太とスネ夫は後ろを振り返った。しかしもう誰も居なかった。再びのび太達ははる夫を見た。
「はる夫・・・心臓を撃ち抜かれている。足も酷い怪我をしている。身動きが取れなかったのだろう・・・・・・・・ん?これは、クランクかな?」
と言うとのび太はクランクを取った。
「・・・・・・・・のび太・・・・・。」
スネ夫がのび太に喋った。するとのび太は顔を上げて、
「奴を追おうスネ夫!まだ近くにいる筈だ!!」
「ああ!」
と言うとのび太達は、今来た道を戻ろうとした。しかし、曲がり角の手前でのび太が止まった。
「・・・・・・?どうしたのび太。」
「静かに。何か聞こえる。」
そう言うとスネ夫も耳を済ませた。
ペタペタペタ
それは独特の足音を立てていた。
「多分何かの怪物が曲がり角の向こう側に居るんだろう。」
と言うとのび太は『スタームルガーレッドホーク』に『.44マグナム弾薬』を装填し、銃を構えた。












やがて怪物の姿が見えた。怪物は緑色をした怪物だった。頭が見えた瞬間のび太はマグナムを撃った。
ガァン!
ハンドガンとは違う銃声を立てて、弾丸が発射された。
「KIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
たったの一発で怪物は絶命した。流石はマグナム銃、そして、『.44マグナム弾』といったところか。そしてのび太は走って戻るが、至る所にさっきの怪物がいた。
「さっきは居なかったのに何でこんなに!?」
と、のび太がおかしく思っていると、スネ夫が答えた。
「もしかしてさっきはる夫が言っていた、『裏切り者が居る。』って言っていたのと、『探索を進める度にどんどん化け物共は強くなっていく。誰かが裏で意図的に送り込んでいる様に見えるんだ。』っていうのは本当かな?」
更にそれにのび太が答える。
「それは判らないが、恐らくその可能性が高いな。」
と言いながらのび太達は怪物共を擦り抜け、エレベーターがあった所へ着いた。
「ここには居ないようだな。」
そうのび太が言った。すると後方から声が聞こえた。
「あれ?のび太君?何してるの?」
「え?」
驚いて振り向くと、そこには聖奈と真理奈がいた。するとスネ夫が喋る。
「・・・・・そっちの探索は?」
「いやぁ、こっちは四角い穴が空いた器械しかありませんでした。後は大穴が空いていて進めませんでした。」
と、聖奈が喋るが、のび太はハッとした様子で聖奈に訊いた。
「もしかして四角い穴ってこのぐらいの穴?」
のび太はさっき手に入れたクランクの先端を指差しながら言った。
「ええ、大体そんな大きさでした。」
聖奈はクランクの先端を見ながら言った。するとのび太が皆に喋る。
「恐らくその器械は、このクランクで動く筈だ!行こう!!」
と言うとのび太は一目散に真っ直ぐの通路に向かって走って行った。スネ夫と聖奈と真理奈も慌ててのび太の後を追う。やがて、問題の器械の所まで来た。
「よし、このクランクを・・・。」
と言いながらのび太はクランクの先端を四角形の穴に嵌め込んだ。クランクの先端は見事に嵌まり、のび太はそのままクランクを時計回りに回した。すると・・・、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
さっき迄、大穴が空いていた所に折り畳み式の橋が掛けられていた。それを見ていたスネ夫が言った。
「成る程。そういう仕掛けだったか。」
そしてのび太はクランクをしまうと、言った。
「早く行こう。もたもたしてる暇は無い!」
すると真理奈が返す。