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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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と言うと聖奈は承諾した。
「……解りました。」
と言うとのび太と聖奈は巨大なカプセルから距離を取ろうとした。すると、
ドン!
巨大なカプセルから轟音が響いて、巨大なカプセルの一部分が凸状に変形した。
「!!これは、中からカプセルを破壊しようとしているのか!!!」
ドン!ドン!ドン!
タイラントは引っ切り無しにカプセルを叩く。カプセルは今にも壊れそうだ。
「!!まずい!今すぐあのカプセルから離れるんだ!!!」
と、のび太が言った直後、カプセルが破壊されて、その破片がのび太達の方に飛んできた。
「くそっ!」
のび太はハンドガンを構えて破片を撃った。
タン!タン!タン!タン!タン!
キン!キン!キン!キン!キン!
撃った弾丸は全て破片に命中し、破片は軌道が逸れて、のび太達には当たらなかった。
「GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
いきなりタイラントが両腕を広げながら、巨大な唸り声を挙げた。
「聖奈さん!早く放れるんだ!!」
のび太がそう言うと、聖奈は応えた。
「・・・わ、解ったわ!」
と言うと聖奈は遠くの小型カプセルの陰に隠れた。
「やっとお出ましか!さあ来いよ!!」
と言うとのび太はタイラントに銃口を向けた。そして6発ほど撃った。6発の9mmパラベラム弾はタイラントに直撃したが、あまり効いていないようだった。
「GOOOOOOOOOOOOOOO!!」
するとタイラントは大きな唸り声を挙げながら、のび太に向かってきた。そして、左手の爪をのび太に振り下ろした。しかし、動きが緩慢であり、のび太に楽に避けられた。のび太は続いてハンドガンを撃ち続ける。しかし、3発程撃つと、弾切れを起こしたので、バッグから、ハンドガンの予備カートリッジを取り出し、装填した。タイラントはリロードの隙を見逃さず、のび太に爪を振り下ろそうとした。しかし、
タタタタタタタタタタタタタタ!
いきなり、サブマシンガンの発砲音がした。タイラントを挟んだのび太の反対側の位置には聖奈が居て、そこから『H&K MP5K』を連射したのだ。すかさずのび太も間髪入れずに『ベレッタM92』を連射した。
「GOOOOOOOOOOOO!」
前と後ろからの9mmパラベラム弾の雨には巨体のタイラントでも耐えられないらしく、タイラントは動きが止まった。のび太は『ベレッタM92』で9mmパラベラム弾を15発撃ち尽くすと、今度は『コルトパイソン』を構えてタイラントの頭部付近に撃ち込んだ。
「GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
『コルトパイソン』のシリンダー弾倉に装填されている5発の『.357マグナム弾』を全て撃ち尽くすとタイラントは倒れた。
「ふぅ、何とかなったか。」
と、のび太が呟くと、聖奈がのび太に近づいてきた。
「のび太君大丈夫!?」
と、聖奈が言うとのび太が応える。
「まぁなんとかね。さっきアフィマーサーに斬られた左腕は少々痛むけどね。」
のび太のその言葉を聴いた聖奈は、急いでバッグから包帯を取り出し、のび太の左の二の腕の傷に包帯を巻いた。
「少しじっとしていて下さいね。」
と、聖奈が言うと聖奈は慣れた手つきで包帯を巻いた。少しすると聖奈の応急処置は終った。
「応急処置ですけど一先ずこれで大丈夫です。」
と、聖奈が言う。するとのび太も喋る。
「ありがとう聖奈さん。大分よくなったよ。」
と、のび太が礼を言う。続いてのび太が喋る。
「聖奈さん、早く行こう!ドラえもんが中性子爆弾を起動させる前に脱出するんだ!」
と言うとのび太と聖奈は『大実験室』から出た。そして、B2FとB4Fを繋ぐ大型エレベーターに向かった。大型エレベーターに乗り込む直前にアナウンスがなった。
「WARNING!WARNING!WARNING!
緊急用爆破装置が作動しました。繰り返します、緊急用爆破装置が作動しました。解除は不可能です。各員は1Fにある『緊急用脱出用車輌直通エレベーター』よりB5Fへ行き、『緊急用脱出用車輌』に起動コードを転送し、研究所から退避して下さい。」
ビー!ビー!ビー!ビー!
そのアナウンスが終わると、続いて警報が鳴り響いた。すると聖奈が驚く。
「今のアナウンスは!?」
聖奈のその言葉を聴いたのび太は叫ぶ。
「きっとドラえもんが中性子爆弾を起動させたんだ!くそっ、こんな早かったとは!急がないと!!」
と言うとのび太達はエレベーターに乗り込んだ。そしてエレベーターは動き出す。

暫くしてエレベーターがB2Fに到着し、エレベーターの扉が開いた。そしてのび太達は、小実験室に向かって進んだ。しかし、丁字路の所に見覚えのある子供が居たので立ち止まった。
「太郎!無事だったのか!ジャイアンは何処か判るか?」
と、のび太が太郎に訊くと、太郎は応える。
「この場所の反対側にあるエレベーターを降った先の扉に閉じ込められているんだ。」
太郎のその言葉を聴いたのび太は喋る。
「解った!僕はジャイアンを助けに行く!太郎は聖奈さんと一緒に小実験室に行くんだ!聖奈さんはスネ夫に『緊急用脱出用車輌』を起動させるように言ってくれ!!」
それを聴いた聖奈は応える。
「解ったわ!のび太さんも気をつけてね!!」
と、聖奈が言った。
「KSHAAAAAAAAAAAA!!」
いきなり上方からキメラの唸り声がした。のび太達は武器を構えていなかったので、キメラを迎え撃つ事は出来なかった。キメラは今にものび太に襲い掛かって来そうな雰囲気だ。そしてその音は唐突に来た。
ドカァァァァァァン!!
「KSHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
大きな悲鳴を挙げてキメラは床に倒れた。キメラは何かの爆発物で一発で倒されたようだ。

よく見ると、エレベーターがあった所とは反対側の曲がり角に、ロケットランチャーを担いだ一つの人影があった。そして、その人影はのび太達に話し掛ける。
「よぉ、危ないところだったじゃないか。」
そう言った人物は、白衣を着た20代程の女性で、胸ポケットには名札のプレートがあり、
『副主任
牧野 燐』
と書かれていた。その人物を見たのび太はその人物に問い掛ける。
「・・・あなたは?」
のび太がそう訊くと、その人物は応える。
「あたしの名は『牧野燐』。この服を見て解る通り、此処の研究員の副主任にして、『ナムオアダフモ機関』の社員よ。」
「え!!」
のび太達は勿論驚いた。しかし、のび太は落ち着きのある口調で燐に喋った。
「取り敢えず詳しい話は落ち着いてから訊くとして、まずはここから脱出しましょう。僕の名は『野比のび太』といいます。そしてこちらの女の子は『緑川聖奈』という名でこっちの小さい子は『山田太郎』という名前です。」
のび太は一通り自分達の名前を言うと燐が喋る。
「ふ〜ん。中々臨機応変能力に長けた子供達じゃないか。解った。お前達に着いて行く事にするよ。」
と、燐が言うと、のび太と聖奈と太郎と燐はすぐ傍の自動扉を通って行った。のび太は通路を直進し、聖奈と太郎は小実験室へ向かう為、左へ曲がった。のび太が別ルートを進む事に疑問を感じた燐はのび太に問い掛けた。