恋する二人のSSS
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別世界に通じる扉へと毅然と向かう君の背中を、ただ見守ることしかできなかった。
（だいすき。）見えなくなる瞬間に聞こえた君の声。
今君へと繋がる扉を前に胸に強く誓ってみせる。
あの時とくぐり抜ける扉は違っても、そこがどんなに違う世界でも。
いちばんに君に気付く。それが二人の真理。
【はろどきのロイエドへのお題】
いちばんに君に気付く／（だいすき。）／くぐり抜けるドアは違っても
20120211 ドアを扉に変換してシャンバラ設定で。
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己の過去の傷をひた隠して、少年に慰めより叱責を与え続けたのは
痛みを伴うやさしさのつもりだった。
あまりに頼りなくて折れてしまいそうなのは、きっと自分の心の方。
「泣いてもいいのかな。」
―泣くのに許可なんかいらないんだよばーか。
そう言って泣き笑う君の声にようやく目の奥が熱くなった。
【はろどきのロイエドへのお題】
痛みを伴うやさしさ／「泣いてもいいのかな。」
／あまりに頼りなくて、折れてしまいそう
20120212 泣けないロイを泣かせてあげる兄さん
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恋は甘いチョコのよう。一瞬でとろけてなくなってしまう。
そんな風にずっと思っていた。
人生なんか味気ないものだなんて（なんてばかばかしいことを）
君に出会って永遠の甘さを知った。
愛のようにとけない雪をさがしに行こうか。
放物線を描く、この恋の行方を追って、二人飛び立とうか。
【ロイとエドへのお題】
放物線を描く、この恋の行方を／（なんてばかばかしいことを）
／とけない雪をさがしに
20120214 素敵なお題にバレンタインを乗せて
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とくべつなことは何もない。
ただ二人で同じ家に帰ってご飯を食べて今日の出来事を話して本を読んだら寝て、
たまに、いやわりとしょっちゅう喧嘩しては仲直りしてるだけ。
…こんなんでいいのかな。
ぽつりと呟く君に「だいじょうぶだよ」とささやき返す。
いまを彩るもの。
カーテン越しの朝日と焼き立てのパンとちょっと焦げた目玉焼きと。
――そしてはにかんだ君の笑顔。
【はろどきのロイエドへのお題】
とくべつなこと／「だいじょうぶだよ」／いまを彩るもの
20120224 こんな毎日が二人の未来の日常ならいい
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遂に本命ができたらしい。
そんな噂を否定しなかった男に精一杯なんでもないふりで一言。
「おめでとう。」
彼とのことはほんのお遊び。
本気の相手ができたらお互い後腐れなくさようなら。それが暗黙の了解。
心はうつろいでゆく、それはどうしようもないことでしょう？
彼の口から囁かれた名前、突然の雨にかき消されて聞こえないよ。
（わらえ、わらうんだ）最後は笑顔で別れたい。
ぎこちなく微笑んで背を向けると腕を掴まれ今度は耳元に強く囁かれた。
｢本命は君だよ、エドワード。ずっと一緒にいて欲しい｣
届いた言葉と共に世界に再び日が差した。
振り向けばうしろに伸びるのはふたりぶんの影。
空には二人の未来と虹色のシュプール。
【恋するロイとエドへのお題】
囁かれた名前／「おめでとう。」／うつろいでゆく、
【ロイエドへのお題】
虹色のシュプール／（わらえ、わらうんだ）／うしろに伸びるのはふたりぶんの影
20120304 お題2つ盛り合わせ
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恋する二人のｘｘｘ