のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』
AREA5『下水道』
のび太達は下水道の奥へ進んで行った。下水道はゾンビもB.C.W.も居ず、静かだった。
「下水道の中は静かですね。上の騒ぎが嘘みたいだ」
と、のび太が呟いた。
「ああ、もしかしたら何事も無く下水道を抜けられるかもしれない」
と、燐が言う。しかし、そう簡単に事は進まなかった。
「KIYAAAAAAAAAAA!!」
いきなり、下水道に奇声が鳴り響いた。
「!・・・今のは、・・・・・・ハンターか?どうやらこの下水道もそれなりに危ないようだな」
と、燐が言うと、3人はすぐ銃を撃てるように準備した。
下水道の造りは、あまり入り組んでおらず、道幅も広いので、戦えない地形では無かった。現在のび太達は、入って来たマンホールから数百メートル進んだ所の曲がり角付近に居る。その曲がり角は右に曲がっていて、右に曲がった先はクランク型の通路になっており、奥の方に何かの存在を僅かに視認した。
「あそこに微かに見えるのがハンターでしょうか?」
と、のび太が言う。
「恐らくはな。だが、1体だけとは限らない。充分に警戒しながら行こう」
と、燐が応えると、3人はゆっくりと進んで行った。
のび太達はクランク型の通路の曲がり角に身を潜めた。曲がり角のすぐ向こうににハンターが居た。
「・・・・・近くにはこの1体しか居ない様ですね」
と、のび太が呟いた。
「じゃあ、私がこのサブマシンガンで倒してくるよ」
と、真理奈が喋ると、真理奈は『H&K MP7』をハンターに向けて連射した。
「KIYAAAAAAAAAAA!!」
ハンターは悲鳴を挙げている。ハンターは耐久力が高い為、中々倒れなかった。ふと、のび太がある事に気がついた。
「!!あれは!!!」
すると、のび太は天井に向かってハンドガンを撃った。
「KSHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
奇声を挙げて、黒い物体が天井から落下してきた。落下してきた物体は、B.C.W.であるキメラだった。
「KISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
「KSHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
いきなり何処からか奇声が鳴り響いた。
「!後ろか!!」
と叫ぶと燐は、後ろを振り向いた。後ろからは大量のブレインディモスとキメラが迫ってきていた。どうやら先程の銃声に反応して来たようだ。
「まずい!前へ逃げるぞ!走れ!!」
と、燐が叫ぶと、3人は一斉に前方に走って行った。真理奈がハンターを始末していたので、前には敵は居なかった。
暫く進むと、左へ曲がる曲がり角が見えたので、3人はその角を左に曲がった。
すると、前方にも大量のB.C.W.が居た。
「わっ!また挟み撃ちだよぉ!!」
と、真理奈が弱音を吐く。
「ちっ、仕方ない。ロケランで一掃してやる!」
と言って燐が『RPG-7』を構えると、のび太がそれを制した。
「駄目ですよ!ここは地下なんですから!焼夷弾と榴弾は止めておいたほうが良いですよ!」
と、のび太が言うと燐が反論した。
「じゃ、どうすんのさ!!」
と、燐が言うとのび太が応える。
「散弾銃を使って、後方から来るB.C.W.を退けつつ、前方のB.C.W.を全自動火器で制圧します」
と、のび太が言うと、渋々納得したのか、『RPG-7』をしまい、『ベネリM4』を取り出すと、真理奈に言った。
「・・・・・・・・真理奈!M3を貸せ!!2挺の散弾銃で食い止める!!」
と、燐が叫ぶと、真理奈は『ベネリM3』を燐に渡した。すると燐は、『ベネリM3』『ベネリM4』を構えて、後ろに居る大量のB.C.W.に向かって撃った。
「KISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
「KSHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
「KIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
B.C.W.は悲鳴を挙げて次々と倒れていく。
一方、前方ののび太達の所は、真理奈が『H&K MP7』を連射し、のび太は『ベレッタM70』『コルトM4カービン』を両手に構えて連射した。3挺の全自動火器の制圧力は凄まじく、何十体と居たB.C.W.は瞬く間に倒れていった。
「この分じゃ、意外と楽に終わりそうね」
と、真理奈が呟く。すると、後ろから緊迫した声が聞こえた。
「まずい!敵数が多くて捌き切れない!!」
後ろからの声は燐だった。どうやら2挺のショットガンでは捌き切れなかった様だ。
「真理奈ちゃん!燐さんの加勢をしてくれ!こっちは僕だけで大丈夫だ!!」
と、のび太が真理奈に言うと、真理奈が応える。
「解った!のび太君も気をつけて」
と、真理奈が言うと、真理奈は後方のB.C.W.に向かってサブマシンガンを連射した。
前方では、のび太が2挺の全自動火器でB.C.W.を殲滅していった。
問題無く殲滅出来ている様だったが、弾丸をかい潜った数体のB.C.W.がのび太に向かってきた。
「KIYAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
まず飛び込んで来たのはハンターだった。ハンターは空中から腕を伸ばし、のび太に爪を突き立てようとした。のび太はハンターの動きを先読み出来た為、ハンターの懐に素早く移動し、右手に装備している『コルトM4カービン』の銃身を使って、ハンターの腕の軌道を逸らした。そしてすぐさま、『ベレッタM70』を至近距離で連射した。
「KIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
断末魔の悲鳴を挙げてハンターは倒れた。しかし、今の挙動で隙ができ、更に数体のB.C.W.がのび太に向かって来た。
「「「「KISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」」」」
まずは、4体のブレインディモスがのび太に迫ってきた。4体のブレインディモスは3列構成で向かって来ていて、前列に2体、中列に1体、後列に1体の隊列でのび太に襲い掛かる。のび太は『レミントンM870』を取り出し、ブレインディモスに向かって射撃した。
「「KISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」」
前列に居た2体のブレインディモスが12ゲージショットシェルに直撃し、悲鳴を挙げながら吹っ飛んだ。
「KISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
前列に居た2体のブレインディモスの下から、後ろに居たブレインディモスが1体迫ってきた。
のび太は冷静に右へ避けた。ブレインディモスは反転し、再びのび太に向かっていった。のび太は、『ベレッタM92』を取り出し、向かって来るブレインディモスに向かって撃った。
「KISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
ブレインディモスは悲鳴を挙げた。のび太は隙が出来たブレインディモスを他のB.C.W.共に蹴り飛ばした。
そして、動きが止まったB.C.W.共に『ベレッタM70』を連射した。
「KISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
作品名:のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』 作家名:MONDOERA