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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第12部 「完」

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「……ッ!」


波の音が聞こえる…。
潮の匂い…ここは海の近くなのだろうか…。


映司はゆっくりと目を開けた。
すると、そこはどこかの海岸沿いだった。

遠くをみると、時空管理局の地上本部が見える。
つまり、ここはミッドチルダだろう。







「えい…じ…くん?」




「…え?」












後ろに聞き覚えのある声が聞こえてきた。

振り向くと…そこには…


彼女が立っていた。
















「…はやてちゃん…」



「…う…うそ……」



「はやてちゃん!」



「ふ…う…うぅぅ…うあぁぁぁ……!!」












「はやてちゃん!!」




「…う…ひ………っ!!!!映司くん!!!!」




二人はお互いを求め、走りだした。
そして近づいた瞬間に、しっかりと互いの身体を抱きしめた。




「…っこのドアホ!!!!…遅いんやぁ…っ!!!!」

「ごめん…ごめんね!はやてちゃん!!」

「うぅ…ぐすっ…せやぁ…まだ…うっ…言ってないこと…あったんやぁ…」

「うん…俺も…はやてちゃんに言わなきゃいけないことがあるんだ!!」











「映司くん!!」











−おかえりなさい!!−









−ただいま!はやてちゃん!!−








「ooo after」








遠くで 遠くで 揺れてる稲穂の海  帆上げ 帆上げ 目指した思い出へと

僕らは 今日までの 悲しいこと全部 覚えてるか


忘れたか









「随分…またせちゃったね…はやてちゃん」

「ほんとや…もう、私は映司くんと同い年になってもうたで?」

「そっか…でも…大丈夫だよ…はやてちゃん」

「ん?」

「これからは…ずっと一緒だよ、ずっと…」

「映司くん…!!」









これからも、ずっと…『家族』










小さな手にも いつからか 僕ら 追い越していく強さ
熟れた葡萄の下 泣いてた日から 歩いた

小さな手でも 離れても 僕らは この道 行くんだ
いつか来る日は 一番の想い出をしまって






「はんっ…まだ買い物するのか?」

「うん!来週は なのはの誕生日だからね!!」

「ったく、だからって…なんで自分の服を買う必要があるんだ?」

「うぇぇ!!?…っと…バレてたかな?」

「バレバレだ!フェイト!!」

「ふふっ……あ、それとね、アンク…」

「ん?なんだ…」

「来週はね、ユーノも来るんだ」

「フェレット?なんで…っ!…そうかぁ…」

「うん!…ついに決断したって!」

「ふんっ!…遅ぇんだよ…ヘタレ…」







季節は移り もう冷たい風が
包まれて眠れ あの春の歌の中で










「おい映司!はやて!追いていくぞ!!」

「おいヴィータ!!主はやても仕事で疲れているんだ!!少しは気を使わないか!!」

「…シャマル、そのバスケットは我が持とう」

「まぁザフィーラ!ありがとう!!」

「えっと、僕もいいんですかっ!?八神家のお花見に参加して?」

「もちろんですよ!リィンも皆も大歓迎ですぅ!」

「お前は気を使いすぎなんだよ!もっと肩の力抜きやがれ!!」

「はい!リィンさん!アギトさん!!」





「ふふっ!皆、元気えぇな?」

「久しぶりの家族揃っての花見だからね?皆嬉しいんだよ!!」

「せやな…私たちも早く行こか?映司くん!」

「うん!一緒にいこう!はやてちゃん!!」


桜が舞い散る中で映司と はやて が手を繋ぎながら皆の後を追いかけていった。
その繋がった手は、「幸せな家族の証」











小さな手にも いつからか 僕ら 追い越していく強さ
濡れた頬には どれだけの笑顔が映った?

小さな手でも 離れても 僕らは この道 行くんだ
そして 来る日は 僕らの想い出をしまった

小さな手でも いつの日か
僕ら 追い越して行くんだ


やがて 来る日は 新しい季節を開いた












ooo after ~夜天の主と欲望の王~  完