ooo after 『after』
番外編
「ふん…これがトルコのアイスか…」
地球…人ごみで賑わうトルコの街の中に、とあるオープンカフェで赤いパンツ、黒い革ジャンを着た金髪の男が一人、ベンチに座りながらアイスを食べていた。
その男はトルコ独特の伸びるアイスに苦戦しながらも無理やり食べていた。
「…チっ…日本の奴よりめちゃくちゃ食べづらいじゃねぇか…まぁ…味は悪くねぇな」
男は店員に金の払い、手持ちカバンを持ちその店から出て行った。
「さて…次はどこに行くか…」
−プルルルル…プルルル…−
街を歩いていると、懐から着信音が鳴り響いた。
男はポケットに手を突っ込み、愛用のスマートフォンを取り出した。
「…ごほん…久しぶりだな、フェイト」
−久しぶり、アンク!世界中のアイスを食べる旅は進んでいる?−
「あぁ、順調にな。今はトルコにいる…そっちは何か変わったことはないか?」
−うん、フッケバインの一件以来、特に変わった事はないかな−
「そうか、…そういえば何のようだ?」
−そうそう!…アンク、例の「挙式」…忘れてないよね?−
「ふんっ!…2週間後だろ?それまでにはそっちに帰るから安心しろ」
−うん、待ってるよアンク!−
男…アンクはスマートフォンをポケットにしまい、現在歩いていた方角から逆方向へと方向転換し、そのまま歩き始めた。
「2週間後か…ミッドチルダに帰るのも久しぶりだな……」
作品名:ooo after 『after』 作家名:a-o-w