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天外魔境第１の黙示録

最初には仏もバラモンもなく、ただ、１人だけがいた、神、という言葉もなく、ただただ、１人で、楽園に住んでおられた、ある日、世界をおつくりになってつかれたおひとは、森の獣たちとお戯れになりたいと思い、低く笛を吹いた、そして、獣たちは集まったが、おそれおおいと、獣たちは、その自分の持ち物をさしだしおそなえだした、シカは角を、リスは持っていた木の実を、・・・ウサギの番になった、だが、ウサギは何も持っていなかった、だから、迷いもなく火に飛び込んだ、−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−神は驚いた、そして、炎に焼かれたウサギのなきがらを抱くと、こうつぶやかれた、このウサギこそ尊（とうと、と（国語では）書いて、とおと、と発音しますよね、お子様情報でした）いのだ、もはやわたしは尊くない、そういって、亡骸（なきがら）をかかげると夜の星に変えさせられた、−−−そうして、７日ののち、神は楽園を捨て、さすらいにゆかれた、−−−こうして神は、もはや誰にも姿をあらわされなくなった、−−−ーーーーーーーーーーーーーーーーーこれが、この世でいちばん最初の物語である、−−−

（題詩、「海で」）

涙で、流れたら、

笑いで、つないだら、

言葉で、殺せたら、

手で、話せたら、

足で、歌えたら、

月で、眠れたら

太陽で、生まれたら、ーーー