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もしもシリーズ その2 恋愛にはスパイスがつきもの♥

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小夜が、初めて嫉妬と言う感情を覚えた事件です!!


その日は、なぜか最初から気分が悪かった。

朝、文人が持ってるビルの中で小夜はイライラしていた。

ことの始まりは、一本の電話からはじまった。

その電話を受けた時、小夜に対して「ちょっと、ここに電話すれば付き合ってくれるってあんた言ったじゃない!! あたしのこと愛してないの!! あたしは・・・・・・・」

と、よくわからない女のヒステリックな電話が始まりだった。

このことを文人に話したところ、彼は何かを知っているのか「ああ・・・、彼女からか。」

と意味深なことをつぶやいた後、小夜の前から出かけてくると一言いって出てしまった。

そして、それから3時間・・・


いつもなら、ウザイ・邪魔・鬱陶しいの文人が居ないと小夜は訳も分からず落ち着かなくなってきた。この静かさは、一人で生きてきた小夜にとっては、当たり前のことなのに何故か違和感を感じた。

そして・・・


「文人は何をしてるんだ・・・。もしや、何かしてるんじゃ・・。
様子を見にいかなくては・・・。」

と誰に言い訳をしてるのか、小夜は誰かに言い聞かせるようにして文人を探しにいった。

しかし、その日は文人は見つからず小夜は10年振りに一人で夜を過ごした。


次の日

「小夜、今日も帰れないから好きにしてていいよ。」

という文人の留守電が携帯に入っていた。
小夜は、また胸によくわからないモヤモヤした感情・・違和感を覚えつつ、文人が一人別に行動を取ることに対し考えて、気づいたら探していた。


それから一週間・・・・


小夜は一睡もできずに過ごしていた。
いつもなら喉を通るはずの、大好物のご飯も喉を通らなくなっていた。
そして小夜の日常は、文人を探すことになっていた。

「文人・・・、何をしてるんだ。」

「何って?」

いきなり、小夜の前に呟いた相手、文人が現れた。

「小夜ったら、こんなところでそうしたの?ここはリビングだよ。」

小夜は、久々の文人の声と態度に安心感を覚えつつ

「別に・・・・。お前が来たときに、偶然ここで休んでただけだ。」

と強がりを言い、目線を文人から逸らした。

「ふぅ~ん。じゃあ小夜、今日からこのビルから出ていってもらえないかな?」

この言葉に小夜は、今まで貯めてた感情が一気に溢れたのか、文人の前で初めて涙を流した。


「やはり、お前はっ・・・私の事が嫌いになったならこんな回りくどいことはせず、追い出せばいいものを・・・。お前にとっての私は実験対象でしかなくて、もう興味がなくなって・・・、一人で行きたいんっ」

「小夜」

文人は小夜を抱きしめて、その言葉を封じた。

「小夜、君は何を勘違いしてるのかわからないけど、今回の件は僕たちがこらから生きていくためにあるんだよ。」

と、優しく小夜の頬をなでつつ話した。

事のいきさつは、小夜と文人が年を取らず生きてきたことで生じたことだった。

小夜は気づいてなかったが、国は小夜をまた極秘に管理していこうと常に搜索されていた。
そして、今回長期間同じ場所で生活したため見つかったとのことだった。

文人にしてみれば、小夜は自分の物で自分は小夜の物という考えがあったため、一週間の間、国外に逃亡するための資金と経路を調達してたらしい。

また、現在電話はハックされてる可能性が高いため、最低限の連絡しか取らなかったとも言った。

「でも、小夜に泣かれるくらいなら黙ってやらなきゃよかったかな・・・・。」

と文人はちょっと困った笑いを口に浮かべていた。

「私はっ・・・・」

小夜は、このとき顔から火が出るんじゃないかと思うほど真っ赤になっていた。
だが同時に、一人になる恐怖と文人の存在について思いをはせた。

「では、一週間前の女の電話は・・・?」

「うん、あれは相手にハックされても大丈夫なように演技してもらってたんだ。ちなみに、話の中に待ち合わせの指定と場所もあったんだけどね・・・。」

小夜は内心、わかるかと文句を言いたくなった。
痴話喧嘩に真面目に話を聞く者なんていないだろう。
そして、文人と和解したことで今までの疲れが出たのか、その場で小夜は眠りについた。




文人side

小夜が今、僕の腕のなかで眠りについている。

こんな事10年前からは考えられないことだね。もちろん、小夜に話した事は全て本当のことだけどそれ以外のこともしてきた。

小夜を捉えようとする国は、朱食免が無くなったことで小夜自身を殺そうとする者、小夜を実験しようとする者、または小夜を神として崇めようとする者と様々な思惑が錯綜していた。

小夜は日本に長く居すぎたのだ。

文人にとって、世界は小夜とその他に分類している。
小夜にとって、世界は文人と守る人・大切な人とその他に分類されてる。

似てるようで似てない考え。
基本小夜は人に対し、慈愛ともいえる感情をもってるんじゃないかと思う程、裏切られても信じようとする。

それは、小夜との10年の生活で身にしみるほど分かったことだ。

だから文人は小夜に内緒で今回の準備をした。だが、自身が思ってた以上に小夜は自分に依存していた。依存ではなくても愛着を持っていた。

そのことを感じ、小夜には悪いが身悶えするほど文人は感動した。自分が狂ってるのは自覚しているが、小夜はそんな自分が居ないと眠れなくなり、ご飯もたべれず、ただ人形の様に待ち続ける・・・。

ビルには小夜に内緒で監視カメラが所々に仕掛けられてるため、文人は小夜の様子を見て3日前には終わってた件を、あえて今日まで長引かせていた。

「小夜・・・・・。あぁ小夜小夜小夜小夜小夜小夜小夜小夜小夜小夜小夜小夜小夜小夜、孤高の君も好きだけど、僕に嫉妬する小夜もすごくすごく綺麗だ・・・・・。」

小夜の頭を撫でつつ、文人の瞳には狂気と愛が写っていた。




おまけ


作者「あの時の電話ってもしかして優花さんですか?」

文人「もちろん。僕たちの事情に詳しいので生きてるのは現在彼女だけだからね。
  東京の都知事にもしてあげたし、少しくらい役に立ってもらわないと(ニヤリ)」

作者「ガクガクブルブル((((;゚Д゚))))
  黒い微笑みですね。優花さんはこれからも大変そ・・・ゴホンゴホン。
  優花さんの声を小夜さんは気づいていなかったようですが、何故でしょう?」

文人「そりゃあ、浮島での実験の時、彼女有り得ないほど裏声で生活してたからね(笑)」

作者「ええーーーっ!!(;゚Д゚)!
  マジですか!!若くみせようとそんな努力をなさってたのですな。」

文人「うん。ちなみに小夜が出たときは、地声だったからね。わからないのも仕方ないんじゃないかな。」

作者「そうですか・・・。まあ、女性にしてみたら年も取らずに綺麗なままって天敵ですけどね(笑)美少女と美青年、組み合わせも最上級ってね!ちなみに小夜さんを付け狙った方  たちはどうしましたか?」

文人「もちろん、丁重にお帰りしてもらったよ(黒い微笑み)
  特に小夜の服がめくれてる写真を何枚も持ってる変態にはこの世の地獄にいってもらったよ。コーヒー沢山いれたなぁ・・・・・。」