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もし、夜天の主に幼馴染がいたら 1 二人の日常

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刹那は学校が終わってから一人、そそくさと校門を抜けてはやてのいる海鳴大学病院へ向かった。
しかし学校から病院はそれなりの距離があるので徒歩では行かない。
だから学校の近くから病院の近くへ行くバスに乗って行くのだ。
刹那はバス停でバスを待ち、バスが来てから病院の近くまで向かった。
昼飯をどうするかを考えながら。

バスが病院近くのバス停に停車し刹那はそこで降りた。
バス停から病院までは歩いて5分くらいだ。
その距離をのんびり歩いていると病院が見えてきた。
病院が見えてきたことによって刹那の歩みは少しだけ早くなった。
そして病院の入口を潜りエントランスロビーに一人の少女を見つけた。

「はやて!」

「あ、刹那君!早いなぁ。もう学校終わったん?」

刹那ははやてを呼びはやては刹那が来た事に喜びを感じた。

「ああ。始業式だけだったし、先生の話もそんなに長くなかったから」

「そうなんや。でもこんなに早く来るとは思うてなかった」

はやては刹那がこんなに早く来るとは思ってなかったらしい。

「学校が終わってから速攻で抜け出してきたからな」

「どんだけ私と一緒にいたいんよ?」

刹那が早く来た事に少しだけ呆れながら聞いた。

「出来ることなら1日中はやてと一緒にいたいさ」

刹那はサラッと言い放った。
するとはやては頬を少し染めながら

「サラッとそういう事言わんで欲しいわっ!」

と答えた。

「まぁいいじゃないか。それより早く図書館に行こうぜ。昼飯だってまだなんだからさ」

「そやね。じゃあ出ぱ~つ!」

「了解!」

そう言って2人で図書館へ向かって歩いていった。
それから数十分、2人は風芽丘図書館に到着した。

「じゃあ、この本返してこればいいんだな?」

「うん!その間、私は本探しとるね」

そう言って2人は一旦別れた。
刹那はカウンターの方で並び、はやては物語が多く扱われているところへ行った。


「う~ん。どれがええやろ?これは1回読んだしなぁ。あ、これはまだやな。
よし、これに決めた!せやけど・・・・届かへん・・・・」

はやては読みたい本を見つけたのはいいのだが、車椅子という事もあり読みたい本に手が届かなかったのである。
だけど、届かないのに無理やり手を伸ばしていてかなり危ない状況ではあった。

「これでいいのか?」

はやてが取りたい本を取って渡してくれた親切な男の子が声をかけてくれた。

「ありがとうな、刹那君!」

「無茶しやがって・・・・それで車椅子から落ちたらどうするつもりだったんだよ」

親切な男の子は刹那であった。
だけど刹那ははやてが無理をして取ろうとしていた事に少々御立腹の様子。

「ごめんなぁ。刹那君時間かかる思うたから、つい・・・・」

「ついでそういうことをするな」

テイッとはやての頭にチョップを叩き込んだ。

「あうっ!ご免なさい・・・・」

はやては少し涙目になりながら謝罪した。

「わかればよし!で、あとはどれを取ればいいんだ?」

「え~と、それとあれとあれ」

「わかった」

そういってはやてに指示された本を取っていきカウンターへ向かった。
そのあと2人は家路に着いた。

家に帰ってからは少し遅めの昼食を取り、
刹那はリビングでのんびりしはやては借りてきた本を読んでいた。
刹那とはやての1日は大体そんな感じで成り立っていた。
はやての側にあるあの本が開かれるまでは・・・・