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もし、夜天の主に幼馴染がいたら 1 二人の日常

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6月3日土曜日――――

今日は2人とも起きる時間が遅かった。
珍しくはやてが刹那と同じ時間に起きたのだ。
その時の時刻はちょうど7時半。
平日なら刹那は遅刻している時間だ。
だけど、今日は休日。
遅刻とかそういう心配はいらない日だ。
なので2人はいつもより遅い朝食をとったあとのんびり過ごしていた。
もちろん、洗濯や掃除といったことを済ませた後だ。

「なぁ、はやてー。今日どっか行かねぇか?」

「珍しいなぁ。刹那君からデートに誘うなんて」

刹那は1日家にいても何もやることがないのではやてを連れ出そうと考えていたのだ。

「別にデートじゃねぇし・・・・ただ、こう1日中家にいても面白くねぇだろ?
だから、少し遠いけどデパートの方に行ってみないかって言ってんだよ」

「それがデートのお誘いっちゅう事やないんか?」

はやてからしてみれば完全にデートのお誘いなのだが、刹那は違うと言い張った。

「まぁええわ。そういうことにしとこか」

刹那がまた違うと言う前にはやての方から折れた。
折れたとしても内心ではデートだと思っていたが―――――
それから数分後、2人は着替えて出かけた。
いつも通っている病院や図書館からは少し遠いところにあるためバスを乗り継いでデパートに行った。

バスを乗り継いで行く事1時間。
2人は目的地である海鳴市では大きいデパートにやってきていた。
デパートに入ってからはいろんなところを見て周った。
はやてや刹那の服を見たり、お互いの趣味であるものを見たりした。
ちなみにはやての趣味は読書だが刹那の趣味は意外な事にプラモデル製作だったりする。
刹那が小学2年の時に出会ったのがきっかけでそのまま趣味になったそうだ。
いつも作っているのはガンダムのプラモデルだったりする。
戦闘機や戦艦は対象年齢が15歳以上だったりするので今の刹那では作ることは出来ないのだ。
なので簡単に作れるガンダムと言うわけである。
楽しい時間というのはあっという間に過ぎていくものである。
気がつけばもう日が暮れ始めていた。
なので刹那とはやてはそれぞれ買う物を買って帰宅した。
刹那が買った物の中には明日はやてに渡すプレゼントが含まれていたりもしたがそれは巧に隠していた。
自分の趣味であるプラモデルの箱の中に――――

帰宅した頃にはすでに夜になっており時間もだいぶ遅い時間になっていた。
リビングに向かう途中、電話に留守電が入っている事に気付きその留守電を聞いた。

『もしもし、海鳴大学病院の石田です。えと明日ははやてちゃんのお誕生日よね?
明日の検査の後、お食事でもどうかなーって思ってお電話しました。もちろん刹那君も一緒でね。
明日、病院に来る前にでもお返事くれたら嬉しいな。よろしくね』

海鳴病院の石田先生からの留守電で2人はどうしようかと言う話をした後、
風呂に入りそれぞれの部屋へ入って行った。
刹那は部屋に入ると疲れていたのかあっという間に寝てしまった。
そしてはやては今日買ってきた本をベットで横になりながら楽しんでいた。
楽しんでいるうちに時刻が23時57分になっていた。

「あ、もう12時・・・・」

それでもしばらく本を読んでいると、本棚にある鎖のついた本が怪しく輝き始めた。
この鎖のついた本ははやてが生まれた時からずっと側にあり、
そして捨てるにももったいないからと言うことではやてがずっと保管していた物である。
本が輝き始めたと同時に地震が起き、その地震のせいで刹那が飛び起きた。
そして刹那ははやての部屋へと駆けていた。
はやての部屋では鎖がついた本が勝手に本棚から離れはやての側に近づいて来ていた。

「あ、あぁ・・・・」

はやてはそのことに恐怖し始めていた。
すると、本についていた鎖が弾け、本のページがめくれていった。

「Ich sage eine Versiegelung ab(封印を解除します)」

いきなり本がしゃべりだした。
そして全てのページがめくられ終わると本は再び閉じ、はやての目線の位置まで降りてきた。
はやてはあまりの恐ろしさに後ずさりし刹那の名前を呼んでいた。

「Anfang(起動)」

と言った瞬間あまりにも眩しい光が部屋を襲った。
その眩しい光が部屋を襲うのと同時に刹那が駆けて来た。

「はやてぇぇぇぇっ!」