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もし、夜天の主に幼馴染がいたら 1 二人の日常

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刹那は家を出た後、近くのバス停に来ていた。
そこで、私立聖祥大付属小学校行きのバスを待っていた。
小学校行きのバスといってもスクールバスである。
それから数分後、バスが来てそれに乗った後、刹那は一番後ろの席の左端に座った。
そこが刹那にとっては居心地の良い席であり、ある意味特等席でもあった。
バスに揺られること数十分、バスは私立聖祥大学付属小学校に着いた。
生徒はみなバスから降りて行き刹那もバスから降りて昇降口へと向かった。

「おはよう!」

「あっ、おはよう――――」

と言って周りの生徒は友人と挨拶を交わしていく。
だが、刹那は家に居る時と違い学校ではあまり言葉を発することがないのだ。
精々先生に問題を当てられるくらいでしか言葉を話さない。
そして喧嘩になれば負けることはないというくらい強い。
当たり前のことだが刹那からは決して喧嘩を売ることはない。
そんなこともあり、刹那には友達と呼べる存在がいないのだ。

それからクラス替えの発表があり、自分のクラスへ入っていった。
刹那は一人自分の席について黙って喧騒を眺めていた。
そして、一人思考の世界に身をおいた。

(はやての奴、大丈夫かな。
いつも一人で病院に行ってるけどやっぱり心配なんだよな・・・・
出来ることならいつも一緒に行ってやりたいんだけど・・・・
仕方ないか、俺は学校を優先しないといけないからな)

一人はやてのことを思っていると担任教師が教室に入ってきて、始業式の為の話をしていた。
話が終わった後、始業式の為に会場である体育館へ向かい校長などの話を聞いていた。
その時刹那は、話を聞いておらず一人はやての事を考えていた。

校長の長い話や他の先生の話が終わり始業式が終わった。
そして教室に戻ったあと、担任教師から連絡事項などを聞いたあと今日の学校は終わった。

(さて、はやての所へ行こうかな。
この時間だとまだ診察中だけど、まぁ行った頃には終わってるだろ)

そういって刹那ははやてが行っている病院へ向かった。
この時、刹那のことを見ている人物がいるとは知らずに・・・・