Angel Beats! ~君と~
第1話 Dream
「なあ―――――、一緒にこの世界に残らないか?
――――――が居てくれたら寂しいくないからさ。
それに、――――――達みたいにさ――――――――」
「ジリリリリリ!!!!」
「ハっ!?」
音に驚くと、時計のアラームを止めた。
「あの夢は一体・・・・・?」
その夢の内容はこうだった。
自分より背丈が低い女子と一緒に外へ行き、夕陽が程よく赤に染まっている中、結弦はその女子に言葉を発したそれだけだった。
(疲れたのかな。それよりも初音を迎えに行かなきゃな)
結弦は勢い良く立ち上がると昨日前もって用意した服を着た。
(ご飯は・・・・、ま、その辺のコンビニ寄って買うか)
そして、アパートのドアを回し開けた。
『結婚してやんよ!
例え、どんなハンデを抱えていてもな!』
外は、暑くもなく、寒くも無く、そして太陽も出てとても心地良い天気だった。
「あ~いい天気だ。やっぱりコンビニ寄って正解だったな」
そう言うと緑色のベンチに腰掛をけ、コンビニで買ったおにぎりを口いっぱい放り込んだ。
平和な公園だと思った。子供は鬼ごっこをしたり、おじいさんはラジオ体操したり、色んな意味で平和だ。
そんな中、野球のボールを投げて何かの缶を当てようとしていた。
「あー何で当たらないんだ?もしかして缶動いてんのか?」
面白い事を言っている、としか言い様の無い一般人。
だが、結弦にはどこかで会ったような気がした。
懐かしい気がした。
結弦は『key』というコーヒーを飲み干し、どこでもある公共の場のゴミ箱におにぎりのビニールと共に捨てた。
そして、その一般人に一歩、二歩、と段々近づいていった。
「ん?」と男がこっちを振り返った。
「お・・・、音・・・無?」
「ひ・・・・日向(ひなた)?」
会ってもいないはずなのに二人は何故か名前を言っていた。
『あの~・・・・・、どこかでお会いしましたか?』
二人は数分その場で固まっていた。
その頃
「遅いな~お兄ちゃん」
「へぇ、結構野球上手いんだ」
「へへ、まあなっと!」
カァン!と結弦が投げたボールが見事に当たった。
コロコロと転がって行く結弦が倒した缶を日向は立て直した。
「よっこいしょ、野球やってたのか音無」
「いいや、肩には自信があるんだ」
「スゲーよ音無!野球経験が無いのにどうしてコントロールがこんなに良いんだ?」
「まぁ良く分からない」
さっきの出来事が無かったみたいに二人は心を開いていた。
「日向はやっていたのか?」
「ああ。中学から」
「今は野球やっているのか?」
「いいや、今はやっていない。違う部活に入っているんだ」
「そっか。お、こんなとこにバットがあるじゃん。日向のか?」
結弦は手に取ってバットを観察した。持つ所はかなり張り直しているのが分かった。
「ああ、そうだ」
「(どうだ、本気の野球やらないか?)」
突然、結弦の頭の言葉が過って行った。
「おい、音無、音無?どうした?」
「――っ!、いや何でもない――」
「大丈夫か?何回声かけても返事しないからさ」
心配そうにこちらをみていた。
「どうだ、本気の野球やらないか?」
日向にバットを渡した。急に何か言うと思ったら素っ気無い一言だ。
「本気の野球か・・・・、なんかこの言葉聞いた事、あるな」
「やっぱり俺達、何処かで合わなかったか?」
「ま、気のせいだろ。そんな事よりやろうぜ、本気の野球」
「そうだな、俺が投げるから日向は打ってくれ」
「おう!やってやろうじゃん!」
二人は壁のある所に行き、数メートルはなれた。
「ルールは?」
「そうだな、よし。三球投げた内、俺が一球でも打てたら勝ちな!」
「分かった、試合開始だ!」
緊張が走っている。二人はそう感じた。
「行くぞ!」
ビュオ!という音が日向の耳に届いた。
(サイドスロー!?)
「グオッ!?」
バットを振った時には遅かった。
ダァン!と壁にヒットした。つまりストライクだ。
足下に落ちたボールを拾い上げ結弦に投げて渡した。
「お前、スゲーなサイドスローでも投げれるのか!」
「凄いだろ!次、行くぞ!」
「次こそ打ってやる!」
ビュオ!
ダァン!
「くぅ――、良い線いったと思うんだけどな」
「もうちょいタイミングを速めれば打てるぞー」
「よし!お前の持ってる全ての力を出してみろ!俺はそのボールを打って見せる!!」
「フゥン、打てるかな!」
結弦はゆっくり目を閉じた。
そして――――――――、
「行くぞォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ビュオ!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「お兄ちゃん、遅いな~」
初音は待ち焦がれていた。
予定の時間がもう1時間過ぎたというのに結弦が来ない。
「ま、いっか。病院の中探検しよ~っと」
靴をはくとドアノブに手をかけ、ゆっくりと回した。
まず最初に思った事は奥に行く事だった。
(ここに来たこと無いんだよね~。何があるか楽しみ♪)
胸を踊らせ、足はいつの間にか歩きからスキップになっていた。
『――――――――――――――――』
(何だろうこの声?なんか、とても清んでいて、どこか悲しい・・・・・、そんな感じがする)
初音は足を速めた。好奇心というものなのかもしれない。
「ここかな?」
声が発生している所についた。
ガチャ とドアノブを回した。
そこには、女の子が上半身だけを起こしていて髪の毛はストレートでベッドのシーツにちょこっとだけくっついていた。
「お母さん?」
「ごごごごごご、ごめんなさい。つい、綺麗な声に連れられてここまで来てしまいました!ごめんなさい!!」
初音は深々と頭を下げた。
女の子は良いのよ、と笑顔で許してくれた。
その笑顔も綺麗だった。
「そんなに綺麗だった?私の声」
「はい!とってもいい声でした!」
「エヘヘ、そうかな?」
女の子は頬を赤らめた。
「あのー、名前は何ですか?」
「おやおや、唐突だね♪」
「あっ!ごめんなさい!」
「良いよ、良いよ。あたしの名前はねユイっていうんだ。お嬢ちゃんの名前は?」
「なあ―――――、一緒にこの世界に残らないか?
――――――が居てくれたら寂しいくないからさ。
それに、――――――達みたいにさ――――――――」
「ジリリリリリ!!!!」
「ハっ!?」
音に驚くと、時計のアラームを止めた。
「あの夢は一体・・・・・?」
その夢の内容はこうだった。
自分より背丈が低い女子と一緒に外へ行き、夕陽が程よく赤に染まっている中、結弦はその女子に言葉を発したそれだけだった。
(疲れたのかな。それよりも初音を迎えに行かなきゃな)
結弦は勢い良く立ち上がると昨日前もって用意した服を着た。
(ご飯は・・・・、ま、その辺のコンビニ寄って買うか)
そして、アパートのドアを回し開けた。
『結婚してやんよ!
例え、どんなハンデを抱えていてもな!』
外は、暑くもなく、寒くも無く、そして太陽も出てとても心地良い天気だった。
「あ~いい天気だ。やっぱりコンビニ寄って正解だったな」
そう言うと緑色のベンチに腰掛をけ、コンビニで買ったおにぎりを口いっぱい放り込んだ。
平和な公園だと思った。子供は鬼ごっこをしたり、おじいさんはラジオ体操したり、色んな意味で平和だ。
そんな中、野球のボールを投げて何かの缶を当てようとしていた。
「あー何で当たらないんだ?もしかして缶動いてんのか?」
面白い事を言っている、としか言い様の無い一般人。
だが、結弦にはどこかで会ったような気がした。
懐かしい気がした。
結弦は『key』というコーヒーを飲み干し、どこでもある公共の場のゴミ箱におにぎりのビニールと共に捨てた。
そして、その一般人に一歩、二歩、と段々近づいていった。
「ん?」と男がこっちを振り返った。
「お・・・、音・・・無?」
「ひ・・・・日向(ひなた)?」
会ってもいないはずなのに二人は何故か名前を言っていた。
『あの~・・・・・、どこかでお会いしましたか?』
二人は数分その場で固まっていた。
その頃
「遅いな~お兄ちゃん」
「へぇ、結構野球上手いんだ」
「へへ、まあなっと!」
カァン!と結弦が投げたボールが見事に当たった。
コロコロと転がって行く結弦が倒した缶を日向は立て直した。
「よっこいしょ、野球やってたのか音無」
「いいや、肩には自信があるんだ」
「スゲーよ音無!野球経験が無いのにどうしてコントロールがこんなに良いんだ?」
「まぁ良く分からない」
さっきの出来事が無かったみたいに二人は心を開いていた。
「日向はやっていたのか?」
「ああ。中学から」
「今は野球やっているのか?」
「いいや、今はやっていない。違う部活に入っているんだ」
「そっか。お、こんなとこにバットがあるじゃん。日向のか?」
結弦は手に取ってバットを観察した。持つ所はかなり張り直しているのが分かった。
「ああ、そうだ」
「(どうだ、本気の野球やらないか?)」
突然、結弦の頭の言葉が過って行った。
「おい、音無、音無?どうした?」
「――っ!、いや何でもない――」
「大丈夫か?何回声かけても返事しないからさ」
心配そうにこちらをみていた。
「どうだ、本気の野球やらないか?」
日向にバットを渡した。急に何か言うと思ったら素っ気無い一言だ。
「本気の野球か・・・・、なんかこの言葉聞いた事、あるな」
「やっぱり俺達、何処かで合わなかったか?」
「ま、気のせいだろ。そんな事よりやろうぜ、本気の野球」
「そうだな、俺が投げるから日向は打ってくれ」
「おう!やってやろうじゃん!」
二人は壁のある所に行き、数メートルはなれた。
「ルールは?」
「そうだな、よし。三球投げた内、俺が一球でも打てたら勝ちな!」
「分かった、試合開始だ!」
緊張が走っている。二人はそう感じた。
「行くぞ!」
ビュオ!という音が日向の耳に届いた。
(サイドスロー!?)
「グオッ!?」
バットを振った時には遅かった。
ダァン!と壁にヒットした。つまりストライクだ。
足下に落ちたボールを拾い上げ結弦に投げて渡した。
「お前、スゲーなサイドスローでも投げれるのか!」
「凄いだろ!次、行くぞ!」
「次こそ打ってやる!」
ビュオ!
ダァン!
「くぅ――、良い線いったと思うんだけどな」
「もうちょいタイミングを速めれば打てるぞー」
「よし!お前の持ってる全ての力を出してみろ!俺はそのボールを打って見せる!!」
「フゥン、打てるかな!」
結弦はゆっくり目を閉じた。
そして――――――――、
「行くぞォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ビュオ!!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「お兄ちゃん、遅いな~」
初音は待ち焦がれていた。
予定の時間がもう1時間過ぎたというのに結弦が来ない。
「ま、いっか。病院の中探検しよ~っと」
靴をはくとドアノブに手をかけ、ゆっくりと回した。
まず最初に思った事は奥に行く事だった。
(ここに来たこと無いんだよね~。何があるか楽しみ♪)
胸を踊らせ、足はいつの間にか歩きからスキップになっていた。
『――――――――――――――――』
(何だろうこの声?なんか、とても清んでいて、どこか悲しい・・・・・、そんな感じがする)
初音は足を速めた。好奇心というものなのかもしれない。
「ここかな?」
声が発生している所についた。
ガチャ とドアノブを回した。
そこには、女の子が上半身だけを起こしていて髪の毛はストレートでベッドのシーツにちょこっとだけくっついていた。
「お母さん?」
「ごごごごごご、ごめんなさい。つい、綺麗な声に連れられてここまで来てしまいました!ごめんなさい!!」
初音は深々と頭を下げた。
女の子は良いのよ、と笑顔で許してくれた。
その笑顔も綺麗だった。
「そんなに綺麗だった?私の声」
「はい!とってもいい声でした!」
「エヘヘ、そうかな?」
女の子は頬を赤らめた。
「あのー、名前は何ですか?」
「おやおや、唐突だね♪」
「あっ!ごめんなさい!」
「良いよ、良いよ。あたしの名前はねユイっていうんだ。お嬢ちゃんの名前は?」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影