二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

幻の空に月に輝く7・修行の章・【日向の自己主張は白眼だ

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

「こんなガキに打てるのか?」
 やっぱり似てる。天才と呼ばれる人間はどこかしら似る所があるのだろうか。
 心底思いながら、私はチラリ、と父さんの方を見てみる。別にクナイを見せる分には全然構わないんだけど、見せた方がいい?という確認の意味も込めてね。
 すると父さんは、一度だけ軽く頷いた。
 あぁ、見せるんだね。

「見る気があるなら、付いてくればいい」
 ふわりっと腰に巻いてある布を風に靡かせて、私はネジの問いには答えないまま背を向ける。
 興味があるなら付いてくればいいし、無駄だと思うなら帰ればいい。
 答えない代わりに態度で表してみた。

「流石ハニーの子。クールな感じが似てるよなぁ」
 後ろの方で父さんがしみじみと呟いてる。
 父さん相変わらずだね。流石にネジが引くんじゃないかなってチラリと様子を確認したら、案の定引いてた。
 何だこいつと言わんばかりの目線で父さんを見てるんだけど、その気持ちはよっく分かるよー。
「チッ」
 その後忌々しげな舌打ちが聞こえたんだけど、直後に続く足音からどうやら付いてくる事にしたらしい。
「本当にあるんだろうな」
「さぁ」
「……」
「俺の使いやすいものがある。アンタのは、知らん」

 父さんみたいに商売じゃないから、所詮私の打つものは趣味しかないしね。それが分かったのか、ネジは何も言わずに黙って私の後をついてきてた。
 何か、ちょっとイメージが変わったかも。
 上から目線が標準装備かなっていうイメージがあったからね。