二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

やる夫が強大な力に立ち向かうようです

INDEX|4ページ/4ページ|

前のページ
 

いきなりもう一人の登場に、彼か彼女かもわからないその人は少々困惑していた。
「そういえば、名前をまだ聞いてなかったお」
肝心なことを思い出した。
やる夫は少し咳払いをして、
「それじゃぁ自己紹介するお。やる夫はやる夫だお。やる夫のパートナーは、旅立ちの日に博士からもらったイーブイだお。」
そう言って、やる夫は先ほどから手に持っていたボールからレイシャを出した。
彼女の青く細いスタイルに、トレーナーは感嘆の声を漏らした。
「うわぁ、すごく可愛いグレイシアですね!」
あまりにその子がグレイシアに見蕩れているので、
やらない夫も少々張り切って、
「実は俺もイーブイを博士からもらっているんだよ」
というと、
「そうなんですか!?」
と実に楽しそうな表情を向けてくる。
俺はその表情を待っていたんだ!
と心の中で呟き、
「俺の名前はやらない夫。さすらいのトレーナーだが、わけあってやる夫と旅をしている。俺のイーブイは、コイツに進化させたんだ!」
やらない夫はサンダースをボールから出した。
トレーナーは、
「やる夫さんに、やらない夫さんね。あと、グレイシアにサンダースか。うん、覚えたよ」
と言って
「じゃあ、ボクの番だね。ボクの名前は蒼星石。こう見えて女の子だからね。こっちが相棒のイーブイだよ」
蒼星石は続けて、
「でもね」
と、肩から提げたポーチから、たいようのいしを取り出し、イーブイの額に当てた。
すると、イーブイは白い光の中で、その姿を変わっていった。
「今日からイーブイじゃなくて、エーフィだよ。よろしくね」
と言って、エーフィの頭を撫でた。
「しかし驚いたなぁ、まさか進化させるなんて」
「一応、今日中には進化させるつもりだったんですよ。丁度いいタイミングだったので」
「思い出すお・・・レイシャが進化したときのこと」
「そうだな」
少しだけ会話を交えたのち、蒼星石に
「そういえば、やる夫さん、ボクになにか用があったんじゃ・・・?」
と言われて思い出す。
「そうだったお!是非、蒼星石さんにお願いしたいことがあったんですお!」
「ん、なにかな?ボクに出来ることなら、なんだってしちゃうよ!」
そして、やる夫は考えた。
このお願いは、誰に聞いてもムリがあるのではないか。
イーブイを持つトレーナー全員でシロガネやまのジムリーダーを務めるなど。
聞いてみないと分からないので、やる夫は一か八かで口を開いた。
「あの、とても言いにくいんですが・・・」
「遠慮しなくてもいいですよ。どうぞ、なんでも言ってください」
「えっとじゃぁ、遠慮なく言うと・・・」
「やる夫、ここはストレートに言うべきだろ。空気的に考えて」
そして、やる夫の口から、
「実は、やる夫とやらない夫は、カントー地方とジョウト地方にいる、イーブイを持つ合計7人のトレーナーでシロガネやまにジムを立て、ジムリーダーをやろうと計画してるんだお」
そこまで説明して、やる夫とやらない夫は、蒼星石の反応を待った。
蒼星石はかなり迷っている。
それは表情からも読み取れるほどだった。
「うん、すっごく興味あるんだけど・・・今はムリかな・・・」
「別に、今すぐって訳でもないから、安心してくれ。ジム自体建ててないし、そんなお金もないしな」
「なにかほかに理由があるのかお?」
2人は少々がっかりしていた。
まぁ、そうそう上手くいくことはないと思っていたが、心のどこかで期待していた。
もちろん、ジムの建設はメンバーがほとんど集まりかけたところで立てるつもりでいる。
金に関しては、全くないという訳でもない。
いままで賞金をコツコツ溜めてきた。
それを使えばいい。
やる夫はどうだか知らないが。
「いやぁ実は、エーフィに進化させるって決めてからは、ブラッキーとコンビを組みたくて、そのトレーナーを探しているんだよね・・・」
「ブラッキー? なんでまたブラッキーなんか」
やらない夫が尋ねる。
「ほら、エーフィとブラッキーって、朝と夜、象徴するものが反対同士でしょ?、でも似たもの同士とも思ってる。だから、この2匹で戦えば、きっとすごいタッグになると思うんだよね。」
「なるほどなぁ。」
やらない夫は感心していた。
やる夫は何か思いついた顔で、蒼星石にこう言った。
「要するに、ブラッキーとタッグが組めれば、やる夫達と一緒にジムリーダーになっても問題はない、ということで間違いないかお?」
「うん、そのとおりだね」
「なら、やる夫たちと一緒に、そのブラッキーを持つトレーナーを探せばいいんだお!」
おそらく説得できたはず、とやる夫は内心、満足気だった。
蒼星石もまんざらではない様子だ。
「うん、それもアリかもね。わかった。その代わり、早く見つけてよ」
「じゃぁ、一緒にトレーナー探しのたびに付き合ってくれるってことだよな!?」
と、やらない夫は念を押すように言った。
「うん、いいよ」
蒼星石は笑顔で答えた。
2人は飛び上がって喜んだ。
「よし、さっそくブラッキー探しに出発だお!」
とやる夫は意気込んだが、
「待て待て、先ずは食事が先だろ。常識的に考えて」
「うん、そうだね。ボクもお腹空いちゃったよ」
と言う流れになり、3人は、ひとまず博物館を出て食事処をさがした。

「蒼星石は、なにが食べたいんだ?」
「ボクは、お好み焼きかな」
「やる夫はラーメン食べたいお!」
「お前には聞いてないだろ」


つづく