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バズーカ部長
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ACⅤ-全てを焼き尽くす暴力-

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プロローグ





地上は荒廃していた。



「汚染地域」とよばれる生命に非常に有害な地域は確実に広がり続け、人々の安住の地などどこにもない。



残されたわずかな土地に、人々はしがみつくようにして生きていた。



辛うじて汚染を免れた街はかつての名前を忘れ去られ、「シティ」と呼ばれていた。



各地に点在する「シティ」には「代表」と呼ばれる指導者が存在し、絶対的な権力を持って秩序を保つ役割を担っていた。



かつて地上が汚染される以前、地上は「企業」と呼ばれる巨大軍事産業によって支配されていたという。



その名残か、現在でも「企業」は存在し、武器の製造、販売等、絶えることのない争いを糧にしている。



近年発見されたアーマード・コアと呼ばれる人型機動兵器も、かつての「企業」が製造していたものらしい。



が、ACの技術はロストテクノロジー化しており、現在入手する方法は地下深くに存在する過去の「企業」の倉庫などから発掘するしかなかった。



ACの登場により、残された希少な大地を巡る戦いは、苛烈さを増していった。



地上が汚染される以前の「過去」の世界など、もはや誰も知らない。



この戦いも、「今」を生きるためのものであって、「未来」など誰にも来ないのかもしれない。



だが、人々は戦い続けた。



まるでそれが定めであるかのように。