二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

緋弾のアリア カードで世界を救う

INDEX|3ページ/4ページ|

次のページ前のページ
 

ファースト・コンタクトpart2


神崎・H・アリアside


逃がした・・・初めて犯人(?)を逃亡させてしまった。
それがかなりショックであったが同時にあの男に魅力を感じてしまった。状況判断・射撃の精密さ・・そしてあたしの徒手格闘をまかして。

自分が冷静になれなかったのもあったけど、それを差し引いてもあの男は強い。もしかするとわたしのパートナーになれるんじゃないかと希望を見出していた。

いつも『独唱曲』だったあたしについていける唯一の人かもしれない。そんな淡い期待も持ったまま移動しようとしたとき、目の前に怪しい男が現れた。






棗 悠太side


「さて~第2グラウンドに着いたが・・・お!いたいた~」
俺はアリアに近づいて行く。そこで気づいた・ ・どう声をかければいいんだと!

転生前からコミュ障の俺が女の子、さらには美少女だ。第一声は何を言えばいいんだと。しかしここで逃げるのも男が廃る!ということで第一声は・・・



「どうも!道に迷ったんですが教えていただきませんか?」・・・なんでこれが出たーっ!!
どう考えても先にあいさつだろ!なんでいきなり道尋ねるんだよ!と焦っていたら


「いいわよ。どこに行きたいの?とは言っても、私もここに来たばっかだけどね」

案外優しいな・・・あ、キンジの時くらいかツンケンしてるのは。しかしありがたいことだ。今からアリアは武偵高に向かうはずだから一緒に登校できるじゃないか!


「武偵高に行きたいんですが・・・わかりますか?」
「あ ぁ、わたしも今から行くから一緒に行く?」
「ホントですか!ありがとうございます!」

よしファーストコンタクトは普通だな・・・なんか味っ気がないなぁ


「あ、僕の名前は棗です。あなたの名前は?」知っているが聞いておこう。
「わたしの名前はアリアよ。神崎・H・アリア。アリアって呼んでかまわないわよ」
「アリア・・・いい名前だね!」
「いっ!いきなり何言うのよ!!風穴開けるわよ!」
「あ!ごめん!頼むから風穴だけは開けないで!」
「あ、わたし途中で寮に寄るけど待っててくれるかしら?」
「僕は全然かまわないよ~案内してもらってるしね」
「ありがとう、さっきの爆発でちょっと制服汚れちゃって」

あぁ、そういえばジッパー壊れたもんね。 仕方ないね

「何かあったの?そういえば爆発音が聞こえたけど大丈夫だったの?」
「大丈夫よ。気にしないで」
「そっか~セグウェイにUZI付けて武偵を殺すなんて凄い手口だもんね~気をつけないとね」
「?・・・そうね。」

ここでアリアは少し違和感を感じたが気にしなかった。



そして寮に着いてからはすアリアが早く下りてきてすぐに武偵高に行った。その間は他愛もない話をしていた。


「私はこれから職員室に行くけど・・・貴方は新入生?転校生?」
「あ、僕も職員室です。転校生で2年です。」
「あら奇遇ね。わたしも2年よ。よろしくね」
「よろしくね~とりあえず早く職員室行こうか!」
「確かに時間が危ないわね。急ぎましょ」





< br>遠山 キンジside

「今日は転校生が2名いますーでは入って~」
「神崎・H・アリアよ」
「棗悠太でーす みんなよろしくね!」

なぜ朝のやつが!!ちょっとまて!とりあえず顔を隠して・・

「先生、あたしはアイツの隣に座りたい」

俺がクラス分けされた2年A組の最初のHRで気絶しそうなほど不幸なことに同じ2年A組だったあのピンクのツインテールがいきなり俺を指してそんなことを言い始めた!

クラスの生徒たちは一瞬絶句したがそれから一斉にこちらを見て『わぁーっ!!!』と歓声を上げた。


ずりっ!と椅子から転げ落ちた。とにかく絶句である。


いきなり隣に座りたいだと呆れたことを言い始め焦っていたが
「な、なんでだよ!!」と呟く。
「良かったな!キンジ!なんか知らんがお前にも春が来たみたいだぞ!先生!俺。転入生さんと席代わりますよ!!」


右隣の大男が満面の笑みで席を立つ。身長190近いこのツンツン頭は。武藤剛気
俺が強襲科にいた頃よく俺たちを現場に運んでくれた車輌科の優等生で。乗り物と名のつく物ならスクーターからロケットまで何でも運転できる特技がある。

「あらあら。最近の女子高生は積極的ねぇー。じゃあ武藤くん、席を代わってあげて」
わーわーぱちぱちー!と教室は拍手喝采を始めてしまった。


違うっ!俺はあいつのことなんか何も知らない!それどころかアイツはさっきまで俺に銃をぶっ放してた凶暴女なんだ!だから取り消してくれ!!
そう先生に抗議しようとした時にア リアが、

「キンジ、これ。さっきのベルト」と、俺をいきなり呼び捨てにしつつ、体育倉庫で貸したベルトを放り投げてきた。見れば、向こうの制服は上下共にどこかで調達してきたらしく新品になっている。
俺がベルトをキャッチすると・・・


「理子分かった!わかっちゃった!これフラグばっきばきに立ってるよ!」
俺の左隣に座っていた峰理子が、ガタン!と席を立った。

「キーくんベルトしてない!そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた!これ、謎でしょ謎でしょ!?でも理子には推理できた!できちゃった!」

アリアと同じくらい背の低い理子は、探偵科ナンバーワンのバカ女だ。
その証拠に、武偵高の制服をヒラヒラなフリルだらけの服に魔改造している。たしか、スィート・ロリータとかいうファッションだ。
ちなみにキーくんというのは珍妙なコイツが俺につけた珍妙なあだ名である。

「キーくんは彼女の前でベルトを取るような何らかの行為をした!そして彼女の部屋にベルト忘れてきた!つまり2人は熱い熱い、恋愛の真っ最中なんだよ!」

ツーサイドアップに結ったゆるい天然パーマの髪をぴょんぴょんさせながら、理子はおバカ推理をぶち上げる。
恋って。お前。 だがここはバカの吹きだまり、武偵高。
それでもクラスは大盛り上がりに盛り上がってしまった。

武偵高の生徒はこの一般科目でのクラス分けとは別に、それぞれの専門科目で部活のように組や学年を超えて学ぶ。ので、生徒同士の顔見知り率は高いのだが・・・
新学期なのに、息合いすぎだろお前ら。こういうことになると・・・・


「お、お前らなぁ・・・」
俺が頭を抱え、机に突っ伏したとき
バンバン!!

鳴り響いた2連発の銃声が、クラスを一気に凍り付かせた。
真っ赤になったアリアが、例の二丁拳銃を抜きざまに撃ったのである。

「れっ、恋愛なんて・・・くっだらない!」
翼のように広げたその両腕の先には、左右の壁に1発ずつ穴が空いていた。
チンチンチチーンと拳銃から排出された空薬莢が床に落ちて、静けさをさらに際立たせる。
バカ理子は前衛舞踏みたいなポーズで体をよじらせたまま、ず、ずず、と着席。・・・武偵高では、射撃場以外での発砲は『必要以上にしないこと』となっている。つまり、してもいい。まあここの生徒は銃撃戦が日常茶飯事の武偵になろうというのだから、日頃から発砲に対する感覚を軍人並に麻痺させておく必要がある。だから、なのだが・・・・

新学期の自己紹介でいきなり発砲したのは、コイツが初めてだろう。