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竜ヶ峰帝人の憂鬱

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どうしてこうなった?

「・・・・・・・・・・。」
帝人は深いため息をついていた。
何故なら、目の前で
「あははは!馬鹿だねぇシズちゃん!帝人君は俺のものだよ!」
「このノミ蟲!帝人はモノじゃねぇんだよ!死ね!つうかお前より俺のほうが
 帝人を愛してる!!」
「はぁ?シズちゃん勘違いも甚だしいよ!!」
という会話をしながら戦争を繰り広げている平和島静雄と折原臨也がいたからだ。

こうなった理由なんて帝人は知らない。
ただ、買い物帰りに自販機が空を舞っているのを見て「あぁ、またか」と
思って何となく見に来ただけなのだ。
なのに、喧嘩している内容が自分のことだったなんて
帝人は激しく帰りたくなった。
が、人ごみのせいで身動きがとれない状況になってしまったのだ。

「・・・・あの、臨也さん、静雄さん。」
って聞こえるわけないか、と帝人は肩を落とす。
こんな雑音の中で自分の小さな声が喧嘩中の二人に届くなんてあるわけが
「「帝人!?/帝人君!?」」


もう一度言おう、どうしてこうなった。

何故自分は両サイドに池袋最強と新宿最強を置いて歩いているのだろうか。
帝人は深いため息をつく。
「帝人君!鍋の具材何がいい?」
「ねぎで」
「肉も食わねぇと大きくなれねぇぞ?帝人、元々細ぇしよ。」
「じゃあ鶏肉もですね。」
あのあと、思わず、咄嗟に一緒に晩御飯どうですか?なんて言ったのが間違いだった。
帝人は心の中で深いため息をつく。
確かに自分は非日常が好きだけれど
異性にそういう意味で好かれたいわけじゃない。
帝人とて馬鹿じゃない。二人がどういう意味で自分を好きなのかぐらい悟っている。
あえて、口にしないだけで。
だからこそ、距離をとっているのだが、どうにもこうにも何故か
遭遇率が異様に高い。

「帝人、途中でケーキ買おうぜ」「ショートケーキすきでしょ?」
けど、最近、こんな日常も悪くないかも知れないと思い出した自分は
大分ほだされているのかもと
帝人は心の中で苦笑した。
「臨也さん、静雄さん。泊まって行きます?」
「「!!」」
たまには、いいか。
帝人は今度は顔に笑みを浮かべた。


(チクショー、帝人可愛いな。)
(可愛いな帝人君。ていうかシズちゃんがいるんじゃ襲えないじゃないか。)
(二人同時に誘ったらお互いがお互いの足を引っ張るから襲われないよね。)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あとがき

意外に計算している帝人様!
戦争コンビが思っている以上に帝人様は大人です!!

久々の駄文すみません!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!!!


作品名:竜ヶ峰帝人の憂鬱 作家名:まぁ秘密