とある転生者の話(第二部)
side:シルバー
アユムに案内された場所は、パズルの展示室だった。
「これが、どうしたんだ?」
「解くの…これを」
「はぁ!?」
考古学者が悩んで放置しているパズルを解けと言い出す。
「なんでお前が解かないんだよ」
「…苦手だから」
「…パズルが?」
「…それはもう」
はぁ…
side:アユム
(言えない…思い出せないなんて言えない…)
そう思いながらも手伝うことにした。
なにせ言いだしっぺだし。
お姉さんがこっちを見ながらニヤニヤしてるのは気にしない…。
「うーん…わかんない」
「これ何のモチーフかが分かればどうにかなるんじゃ…」
「確か化石ポケモンだったんだよ」
「化石…プテラとかか?」
それは琥珀だ。
「オムスターかカブトか…」
どっかにホウオウもあったような…。
「カブト…あぁ、言われてみれば見えなくもないな」
そう言ってシルバーはカチャカチャとパーツを合わせていく。
「ほら、これで完成じゃないか?」
「ん?なんか違くない?こっちはここと入れ替えて…」
そう、忘れてたのだ。
ここのパズルを完成させると…
バコンッ
「ほえ!?」
「おわ!?」
足元に穴が開くんだった!!
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
続
作品名:とある転生者の話(第二部) 作家名:紗雅羅