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井戸ノくらぽー
井戸ノくらぽー
novelistID. 41260
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マッサージ(SSL)

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「一くん、まだ寝ないの?」


 パジャマ姿の総司が声をかけてきた。両親が旅行に行って留守なので、うちに泊まりにきたのだ。
 先に風呂に入ってもらって、俺は自分の部屋で次回の委員会の資料作成をしていた。


「すまんが、今日中にこれを終わらせてしまいたい。
 そうでないと落ち着いて週末を迎えられんからな」


「えー、そんなの、一くんなら直前でも大丈夫だよ。
 ていうか、一くんはそんなに真面目で肩凝らない?
 マッサージしてあげようか」


 総司が椅子に座っている俺の肩を揉み始めた。
 俺よりも長身で力も強い総司。


「総司、ちょ、ちょっと痛いぞ」

「一くんが肩に力入りすぎてるんだよ。もっと力抜いて」

「そう言われても、そんなに強く揉まれては逆に構えてしまうだろう」

「えー、しょうがないなあ。じゃあ、ちょっとこっちまで来てよ」


 総司がベッドの下に敷いた布団、俺が寝るつもりだった場所に胡座をかいて俺を呼ぶ。


「じゃあ、痛くないマッサージしてあげる。僕の足のとこに頭乗せて、寝っ転がって」

「・・・こ、こうか?」

「そうそう」


 総司の足下に仰向けになると、まだ髪の濡れている総司が覗き込んできた。
 風呂上がりのボディーシャンプーの匂いが鼻をくすぐる。
 にやりと笑うので、ちょっと警戒したが、やはり間もなく総司は覆いかぶさってきた。


「んっ・・・ふぅ・・・」


 啄むような柔らかいキスを何度もされて、俺の身体は已む無く弛緩してしまう。


「ちょっ・・・そうじ、やめ、んん・・・」

「ほらねー、これで力抜けるでしょ?」


 そう云いながら総司が首や肩を揉むと、確かに先ほどよりは痛みを感じない。
 しかし総司は俺が抵抗できなくなるのをいいことに、俺の胸元にまで手を伸ばしてきた。
 指先で服の上から先端をなぞってくる。


「やっ・・・そこはちが・・・」

「んー?でも気持ちいいでしょ?」

「マッ、サージじゃ、なかっ・・・」


 その間にも総司はキスを止めない。
 先端が敏感にも突起して、俺は総司のされるがままになっていた。
 開かれた口から舌先が侵入してくる。


「髪、乾かせ・・・風邪ひく、ぞ・・・」

「一くんがあたためてくれない?それとも、あとで一緒に入る?お風呂」


 マッサージはただの口実だったのか・・・と思ったがその時は既に遅かった。