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月と日記09:05

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特にしなくちゃいけないこともたまっているけど、月を見たくなった。そんでしみじみとしていると、藤原妹紅の小説を書きたくなった。人生で文を書くのは読書感想文とイベント企画書くらいしかないけど書いてみる。
・・・と、まぁ主人公は妹紅であるよ。設定も適当で普通な人だと思ってくれればいいかな。


 無理やり慧音を連れ出した、割とよくあることだがそういう気分だった、人里から何もない竹林を越えて、よく二人で話す見はらしが良いおおきな岩が二つあるところだその上でよく夜通し話す。なんでもないことを。
「今日はどうした?そんなに必死に。」

 落ちついた口調で慧音が尋ねてきた。別になんでもない。きっととても寂しくなったのだ、よくあることさ、多分慧音も分かっているのだろう。
「ん、まぁあれだ月が綺麗でさ、なんか一緒に見ないといけないな!、、と思ってな」

 前半は本当だが後半は嘘だ、今日の月は綺麗すぎた。大きすぎるものには自分がとてもちっぽけに感じでしまう。私がここにちゃんといるのか分からなくなり切なくなるのだ。だから
「あぁ、そうだな綺麗な月だ、しかし、もこうよお前はこの月のどこが綺麗と感じるのだ?」

 慧音は聞いてきた。月の良いところか・・・・・こんなにも深く暗い夜にもただ一つで凛と輝く姿、孤高さ、圧倒的な存在感。そういったことだろうか。
「この暗い夜の中で一人輝く姿かな?」

 慧音は少し考えてから優しい表情でこう言った
「わたしもそう思う。だがもこうよ、月も寂しいものだと思わないか?星が空を覆っているのに、ずっと一人でいなくてはならないんだ、近くによれば星の光を弱めてしまうだろうし、月夜の晩の絵に星があることはないんだろう?きっと大抵のひとは月の晩は星を忘れてしまう。なにより一人だ。悲しいときも、嬉しいときも、寂しいときも、ずっと一人でいなくちゃならないんだ。ずっと一人で歩いていかなくちゃならいんだ。私はたとえどれだけ輝ける存在であっても月のように孤独に光りたくはない・・・かな。」

 そう聞いてから、私は空を見た。月の近くで懸命に光っている消えてしまいそうな二つの星を見つけた。そして慧音に言った。
「そうだな一人はやだな。」

その晩から私は月の晩には星も探すことにした。
作品名:月と日記09:05 作家名:type1468