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東方大禍時 二時目

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初めまして幻想郷







「…ん」
小鳥の囀りが聞こえ、照りつける太陽は輝いている。
「…もしかして、幻想郷…か?」
夢に見た、とまではいかないまでも、行ってみたいとは思っていた場所。
「もしもさっきの神様の話を信じるとすれば…」
まず俺が家がなく、しょうがなくこんな場所で野営していたってことはない。家がなければ正常な生活なんて遅れるわけもない。それに俺はこんな見る限り森林しかないような田舎には住んではいない。もちろん俺の脳内でもそんなことはとっくに理解できている。
「此処が、幻想郷…」









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「とまぁ言ってみたものの…やっぱり都合よくはいかないよなぁ」
道に迷った、まさにその状況だ。それはもちろん、誰も未知の場所のルートなんて分からないはずだ。しかしそこで俺はあることに気がついた。
「…能力、か…」
神様が渡すと言っていた能力
『あらゆる答えを出す程度の能力』

『想像を創造する程度の能力』

『焔を司る程度の能力』

この三つがあったではないか。
「といってもどっちにしろこの状況を打破できる方法なんて今は思いつかない。ならせめて藁にも縋ろう。」
覚悟を決めて能力を使うことにする、発動の方法は…恐らくイメージすればできる、と思う。
心の中でこの森はどうやって抜けられる?と思い、あらゆる答えを出す程度の能力、と唱えた瞬間だろうか。
「…道が…分かる…?」
頭の中には鮮明に森と思われる地図が浮かんでいた。
「この能力は…多分疑問を心の中で思ってから、能力を発動させれば答えは返ってくるのか。便利なもんだ。」
能力を無事に使えた安堵の思いと、使えたことの喜び、そして驚きなどの感情が感じて取れた。
次に想像を創造する程度の能力を使う、脳内に煉瓦を思い浮かべて能力発動と念じる。
「おぉ、煉瓦だ煉瓦。」
想像したとおり、普段よく見る煉瓦が出来上がった。というよりは突然表れた、に近い。
「これなら自給自足も楽だ。」
さて、最後の能力、焔を司る程度の能力なのだが…
「なんせ場所が場所、森だからな…これはまた今度ってことで」
そう自分に言い聞かせ、脳内に広がる森のルート通りに宗一は出口へと走っていった…
作品名:東方大禍時 二時目 作家名:夜想