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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話

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「あ、お父さんこれ」
 なのはが取り出したのはシャマルの診断書だった。
「なるほど、今度は全身のバランスか?
丁度良いな新しいメニューを考えていた所だ。
そろそろ本格的に鍛えるか?」
 士郎が楽しそうにそう言った。
(やばい、本当に地獄メニューが始まる)
 なのはが危惧していた事が現実になろうとしている。
「じゃあ明日から本気で行くぞ!」
 とうとう地獄メニューが始まろうとしていた。
でもこれに耐えきればリミッターを解除して貰えそうだ。

 今日は5月5日こどもの日、いつもの日課を済ませるとなのははユーノと遊びに出かけた。
 海鳴の街で遊んでいれば同級生に見つかってどんな噂を立てられるか分からない。
 なのはとユーノはハラオウン家から転送ポートでミッドチルダへ地上本部から港湾地区エリアの遊べるスポットへと移動した。
 取り敢えず映画館に入ってみる。
「なんか地球の映画よりストーリー性に乏しいね」
 今、恋愛物の映画を見ている訳だが拍子抜けだったようだ。
なのははこう言うのに意外なほどの辛口の評価をする。
 映画は不発だった。
本当は気分が高まった所で、熱いキスを……などと考えていたのだが、
しらけてしまって、どうしようもなかった。
 それじゃぁ、何か食べよう。
ミッドチルダの食べ物は、意外と大味だ。
日本の特に翠屋のような繊細な味わいの物は殆ど皆無である。
 ソフトクリームでさえひたすらに甘いだけだ。
「うー、美味しくないよ」
 普段翠屋のスウィーツに慣れ親しみ、
はやての料理で舌の肥えたなのはにとってミッドチルダの食事はどうも口に合わないようだ。
任務の時は仕方なくこちらの食事を食べる事もあるが、基本的に自分でお弁当を作っていたのだ。
 ゲーセンは?と思ったがイマイチそんな気分ではなかった。
海沿いの道を散歩しながら、これからどうしようか?と考えていた。
「ねえ、ユーノ君のお家ってどうなってるの?」
 そう聞くなのはのしようとしている事はすぐに分かった。
昼間っからまさかHOTELに入る訳にも行かないしどこか人の来ない所で……外はちょっとどうかと思う。
「まあ仕方ないか……」
 ユーノが借りているアパートは地上本部近くの駅前にあった。
20階建ての12階に住んでいた。
広さで言えば2LDKぐらいだ。
 一人暮らしにしては結構広い。
ただ壁一面に本棚、そこにびっしりと本が詰まりあちこちにも本が散乱している。
そしてゴミも散らかっている。
「もう、少し掃除しようよ」
 流石のなのはも呆れる。
「ちょっと待ってて、すぐに片付くから」
 ぱちんと指を鳴らすと散乱していた本が浮き上がり本棚に収まり、入りきらない物が机の上に積まれる。
 そしてゴミが小さな旋風に集められてゴミ箱へ移動する。
「なんか凄く便利!」
 なのはが感心する。
 でも、こういう小器用な魔法はなのはの得意分野ではない。
どちらかというと全力全壊で建物ごと掃除してしまうタイプだ。
 ついでに冷蔵庫もチェック、と中は空っぽだった。
「この所全然帰ってなかったから……」
 全く買い物もせず帰っても来なくて冷蔵庫は空っぽだった。
「取り敢えず、もう一度お買い物に行こう、
トーストとサラダぐらいなら作ってあげられるから」
 そして二人で食べられるぐらいの食料を買い出してくる。
そろそろお昼過ぎ、何か作って食べたい所だった。
 ……で、昼食を作りながらユーノのご所望は裸エプロンだった。
 恥ずかしさと緊張で指先を切ってしまう。
それをユーノが優しくしゃぶってくれた。
そこから深いキスそしてユーノの舌がなのはの体を這う。
首筋から、左の胸へ、そして鳩尾へとだんだん下の方へ這っていく。
ゾクゾクとした快感に身を委ねなのはの息が荒くなる。
大事な所を舐められると膝から崩れた。
 その後はテーブルの上に押し倒された。
 そして心ゆくまでHを楽しんだ二人だった。
 その後、遅い昼食を摂ってようやく1日の予定を終了したようだ。
「ねえ、私達ってあべこべだよね?」
「どんな風に?」
「普通デートして、Hして、婚約……だけど、
全くその逆だもん、こんなんで良いのかな?って時々思う」
「別に気にする事無いと思うよ、そんなのは人それぞれだから」
「もう、全くデリカシーがないというか、空気読んで欲しいというか、
もっとロマンチックな台詞は出てこない物かなぁ?」
 そう文句が出るが仕方がない、
ユーノだって女性と付き合った経験は皆無なのだから。