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　　第６２話　「絶望を炎砕する闘志」


　　　　ギュズドォオオオオオオオオオオッッ！！！！

　　異次元空間に巻き上がる炎。その炎をグレートファイバードが突き破って加速する。先ほどの澪のエールに駆り立てられたかのように。

　　その一方でも、もう１体の魔女の攻撃に吹っ飛ばされたシャイニングダグオンがライオソードを一振りして切っ先を魔女にかざす。

　　　　シャオンッッ―――　　　　

　　シャイニングダグオン　『いくぜっっ魔女ヤローッッ！！！』

　　　　ギュドォオオオオオンッッ！！！

　　気合のような波動を全身から撃ち出して、シャイニングダグオンが加速する。

　　十字架の魔女Ｂ　「キイヒヒヒヒヒヒヒヒイイイイ！！！」

　　それに対抗して、左右上から伸びていた多数の腕の手首が手刀となり襲い掛かる。シャイニングダグオンの装甲にそれらが襲い掛かる。

　　　　ディガガガガガガガガガアアアアアアッッッ！！！

　　シャイニングダグオン　『ぐがっっ・・・・！！！』

　　ほぼ全身にその攻撃が襲い掛かる。攻撃の行く手を妨害されるシャイニングダグオン。だがここは踏ん張りを利かせて耐え凌ぐ。

　　　　ドォドォドドォドォドォドドドドッッ・・・・！！！

　　シャイニングダグオン　『っっ・・・・はぁああああああああ！！！』

　　　　ズフュギャギャズバアアアアアアアンッッ！！！

　　向かい来る一部の腕をライオソードで斬り飛ばす。魔女の黒い血が飛び散る。その瞬間、魔女は再び過粒子ビームを撃ち放つ。

　　　　ヴィギュドォオオオオオオオオオオオオッッ！！！

　　一方で、グレートファイバードが怒涛の勢いでバーニングソードを振りかざし魔女に突っ込む。

　　グレートファイバード　『おおおおおおおおお！！！！』

　　　　ギュドォオオオオオオオオオッッ・・・・・！！！！

　　十字架の魔女Ａ　「フォアアアアアアアアア！！！」

　　　　ディオドォオオオオオオオオオオッ！！！

　　向かい来るグレートファイバードにも過粒子ビームが襲い掛かる。ビームは、思いっきりグレートファイバードに直撃した。

　　　　ヴァグギャヴァガアアアアアアアアアアアアンッッ！！！

　　謎の魔法少女　「ああああ・・・！！！」

　　はたから見れば、確実に玉砕している光景だった。生身の魔法少女であればこの類の攻撃はひとたまりも無いだろう。改めて彼女はこの魔女達の異常さを垣間見た。だが・・・・。

　　　　ギュグオッッ―――――ズダシュギャアアアアアアアアアアアアアアアンッッ！！！！

　　爆炎を突き破りながらグレートファイバードは魔女にバーニングソードを叩き込んだ。斬撃部から炎を爆発させて後方へ吹っ飛ぶ魔女。

　　　　ディギャヴァアアアアアアアアアアアアアンッッ・・・・！！！！

　　十字架の魔女Ａ　「アアアアアアウウウウウアアアアアッッ・・・！！！」

　　一方、シャイニングダグオンは舞い上がってビームの攻撃をかわした。この間、一瞬だけ蓮の意志に切り替わる。左肩のガトリングブラストキャノンが唸る。

　　　　ヴォヴォヴォドォドゥルルルルルルルルルルゥゥゥゥッ！！！

　　　　ディガガガガガガガガドォドォドォドォドォドォガアアアアアン！！！

　　十字架の魔女Ｂ　「ヒアアアアアア？？！」

　　表面に連続的な爆発が巻き起こる。その刹那に再び光の意思へと変わり、額から爆発光弾が撃ち放たれた。

　　シャイニングダグオン　『ヒート・スターバーンッッ！！！』

　　　　キュコオオッッ―――――ディギゴオオオオオオオオオッッ！！！

　　　　ヴァズドゥガアアアアアアアアアアアアアアアンッッ！！！

　　十字架の魔女Ｂ　「ヒャウッ？？！」

　　魔女の顔面を襲う一瞬の爆発と爆炎。シャイニングダグオンは間をおくことなくライオソードで斬りかかった。

　　シャイニングダグオン　『だりゃああああああっっ！！！』

　　　　ザシュウウウウウウウウウウウウッッッ！！！

　　魔女の身体の表面が、ライオソードで破断された。更にそこから十文字斬りを見舞う。

　　シャイニングダグオン　『っらぁあああああああああっっ！！！』

　　　　ジャシュズウッッ、ズバギャアアアアアアアアアン！！！

　　十字架の魔女Ｂ　「ヒュヒイイイイイイイイイ！！！」　　

　　斬撃を喰らった魔女は圧倒されて後方へとぶっ飛ぶ。シャイニングダグオンは俊の意思に切り替わってダッシュ。そして再び光の意思になり、一気に薙ぎ払った。

　　　　ザギャシャアアアアアアアアアアアアアアアアッッ！！！

　　十字架の魔女Ｂ　「アアアアアアアアアアア？？！」

　　横へと吹っ飛びながら床のような地面に倒れこんだ。不の存在に激突する勇者のパワー。


　　　　　　　♪　ＢＧＭ　「輝け！！ダグオン‐ＰＲＥＶＩＥＷ‐」


　　そしてシャイニングダグオンはいよいよ必殺技を繰り出す。ライオソードを振りかぶり、切っ先を魔女に向けた。その切っ先から、ホールド特性のあるエネルギー波を撃ち出す。

　　　　ギュヴアアアアアアアンッッ・・・・・ディヴィギアアアアアアッッ！！！

　　魔女の身体はそのエネルギー波により金縛り状態となる。それを見計らって全身から気の波動のようなオーラを激しく放ち、ライオソードをチャージアップさせる。山吹色に光り輝く刀身。

　　　　ゴォッッッ―――――！！！

　　シャイニングダグオン　『はぁああああああああっ！！！』

　　　　ギュドォオオォォォオオオォッッ・・・・・・ズズズズズディガガガガァァッ！！！

　　十字架の魔女Ｂ　「ハアアアアアアアッ？？！」

　　魔女の正面目掛けシャイニングダグオンが加速。スライドしながら正面ギリギリまで接近して停止する。そして両眼から光を放ち、全身からオーラを撃ち放ってライオソードを振り上げる。

　　シャイニングダグオン　『はぁっ・・・・シャイニング・スパァアアアアアクッッ！！！』

　　　　ゴドォガアアアアアアッッ――――！！！

　　吹き上がるオーラと共に、振り上げたライオソードを渾身の力で一気に叩き下ろす。真っ二つに激断される魔女。

　　　　フォゴッッ―――ギャヴァシャガガギャアアアアアアアアアアアアッッッ！！！

　　十字架の魔女Ｂ　「キャアアアアアアアアアアアアア！！！」

　　　　ザギャアアアアアアアアアアアッッ・・・！！！

　　響く魔女の断末魔。止めに薙ぎ払いをしながら反転して振り向くシャイニングダグオン。その数秒後、魔女は激しい爆炎を撒き上げて火柱と化した。

　　　　ヴァズドゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッッッ！！！

　　ライオソードをジャキッと縦に構え、大爆発を背にシャイニングダグオンは勝利の姿を飾った。

　　このスケールを越えた戦闘に魔法少女はひたすら圧巻していた。澪は彼らの姿勢を謎の魔法少女に諭す。

　　謎の魔法少女　(次元の差が凄すぎる・・・！！！もう、こんなの魔女どころじゃない！！！)