必殺仕事人 in ヴォルケンリッター プロローグ
時間軸としては、STS後のことです。
闇の元締めは、八神はやて、中村主水ぽくシグナム、念仏の鉄みたくザフィーラ、三味線屋勇次のごとくシャマル、
鍛冶屋の政のようにヴィータが悪い奴らを徹底的に殺します。
オリキャラは、掃いて捨てるほど出てきますが、基本的に殺されます。
プロローグ
「ゆ、許してくれ!か、金ならいくらでも出すから!な!」
「いくら金を積まれた所で、死んだ人間は生き返っては来ない」
ドシュッ
「ぐっ、がっ」
「あら、ぶら下げただけじゃあ簡単には死なないのね、お逝きなさい」
女の白い指が、ワイヤーを「ヴン」と弾く。
瞬間、釣り上げられた男は、ガクンと脱力して息を引き取った。
「お前みたいな奴が居るから、悲しむ人間が増えるんだ」
ドカッ
「言い訳なら地獄でするんだな」
ボキッ
「おい、また出たんだってよ、例の殺人犯」
「今月に入って3件目か?」
「どおやら、同じグループの仕業らしいが、凄いよな」
「悪徳政治家に、不良管理局員、ヤクザまで、どいつもこいつも、かなり酷いことをやってた奴らばかりらしいぜ」
「天誅ってか?」
「あれだけガードの堅い奴らを、あっさりと殺すなんて事は、普通出来ないだろう」
「殺し方も、普通じゃあないしな」
今回4人死んだ中では、大型の刃物で斬られた者、細いワイヤーの様な物で絞められた者、四角い杭の様な物で頭を貫かれた者、
首を折られた者、いずれもこの所続いている殺しと手口は同じだった。
そして、殺されたのは、いずれも犯罪の容疑が掛けられていながら、証拠不十分で逮捕されていない連中ばかりだ。
そして、クラナガンにはいつからか、晴らせぬ恨みを金で晴らしてくれる「必殺仕事人」伝説がまことしやかに囁かれる様になった。
「ふぁ~眠いな」
昼食を取りながら、生欠伸をしていたのはシグナムだった。
夕べはあまり寝る時間がなかった様だ。
ここは、首都防衛隊航空武装隊の詰め所である。
「夕べは、ご苦労やったな」
「主、ここではその話はしないで下さい、誰かに聞かれたら事です」
最近は大きな事件もなく、出動も殆ど無い為、昼行灯を貪る二人であった。
作:次回からお仕事です
作品名:必殺仕事人 in ヴォルケンリッター プロローグ 作家名:酔仙