君の味(現代パロ)
「何か問題があったか?総司」
「せっかくジャックオランタン作ろうと思って用意してたのに〜」
「?何なのだ、それは」
「ハロウィーンには、かぼちゃをくりぬいてろうそくを入れたりするんだ。
それをジャックオランタンって言うの」
「・・・そうか、それでこんなに沢山かぼちゃがうちにあったのだな。
早く処理しなくては傷んでしまうだろうと、出来る限り使ってしまったのだが・・・すまなかった」
「ううん、いいよ。ハロウィーン知らなかったんじゃ、仕方ないよね」
「実は・・・1つだけ、料理するには小さくてかわいそうだと思い取っておいたのがあるのだ」
「そうなの?!じゃああとで一緒に作ろうか!」
「ああ・・・。それと、かぼちゃ料理ばかりになってしまったが、良かっただろうか?」
「うん、(まあ全品かぼちゃにすることもないと思うけど)僕は一くんの料理ならなんでも好きだよ。
特にお味噌汁ね、実家ではあんまり食べなかったから、君の味がおふくろの味だね」
「そうか・・・///いっぱい、食べるといい」
「うん、食べるよ(明日もかぼちゃ料理になるのか・・・)」
しかし、一の頭につけられたウサ耳カチューシャで、それすらも許せる気になる総司であった。