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隣人部「学園都市?」 または、とある世界のはがない

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行間・とある土曜の2



一方通行&打ち止めと別れた後、俺達二人はしばらく街を散策することにした。

二人とも小腹が空いたので、とある公園の屋台でホットドッグを買ってきて
ベンチに座りながら食べる。
しっかし値段を書いた張り紙が見づらい位置にあったので、支払う時に後悔したが
1個2000円てどんだけ高級な材料使ってんだよ・・・
まあ小鳩が満足そうなので良しとしよう。

そろそろ外が寒くなってきたので
今度は地下街に入ってみる事にする。
学園都市の地下街は、日本でも有数の規模を誇る一大ショッピングモールであり
最下層の地下鉄駅まで十数層に及ぶそうだ。
吹き抜けも各所にあり、空調も効いているからかあまり圧迫感を感じない。
しかし休日だからか物凄い人ゴミで、俺のような人間には正直キツい。

「小鳩、夕飯は何がいいかい?」
と振り向くと、いつの間にか隣を歩いていると思っていた小鳩が居なかった。

「っこ、小鳩!?」
はっと気付いた俺は慌てて周りを見回したが
少なくとも近くには見当たらない。
更に近くの、小鳩が興味を持ちそうな店を手当たり次第探したが
やはり見つける事ができなかった。

「小鳩ー!!!どこだー!?」
俺は周囲の目も構わず叫んだ。
ひょっとしたら変質者にでも拉致られたのかも知れない。
それでなくてもこの学園都市にはスキルアウトという犯罪者集団が多いと聞く。
そう思うと、悪い想像がドンドン頭の中で膨らんでしまうのだ。
「小ぉ鳩ぉーーー!!!」



「そこの方、いかがなさいましたか?」
と、黄色い声がする方を振り向くと
常盤台中学の制服を着たツインテールの女の子がいた。
「どなたか迷子をお探しですの?
 もしお困り事でしたら、風紀委員(ジャッジメント)がお手伝い致しますの」
妙なお嬢様言葉を話すその女の子は、右腕に風紀委員の腕章を付けていた。
って事は彼女は風紀委員なのか!?それにしてもちょっと子供っぽいような・・・
「私は風紀委員の白井黒子と申しますの。
 それはそうと、早速その迷子の方をお捜し致しますので
 女の子の特徴を教えて下さいまし」
「あ、ああ・・・ありがとう」
俺は、白井黒子と名乗るその風紀委員に小鳩の特徴を伝え
その後二人で地下街周辺を探しまわった。
見ると、彼女は手にしている近未来的な携帯電話で誰かと連絡を取り合っている。
「発見しましたわ。先程259号監視カメラで、特徴と一致する女の子が
 Bブロック方面に歩いているのをキャッチしたそうですの」
「そ、そうか。じゃあ早速行こう!」

Bブロックエリアに入って程なく、小鳩が所在なく歩いているのを発見した。
「あんちゃ・・・あんちゃ~ん・・・どこぉ・・?ぐずっ」
小鳩は顔をくしゃくしゃにして泣いている。
「小鳩!探したぞ!ドコ行ってたんだ!」
「あぁあ!あんちゃーーーん!」
小鳩は俺を見るなり、凄い勢いで駆け寄って俺に抱きついた。
「あんちゃん・・・急に居なくなって怖かったけん・・・」
「小鳩、もう急に離れるんじゃねえぞ」
俺も小鳩の頭を撫でながらつぶやいた。

「はぁ、見つかってよかったですの・・・
 ですが、見ればまだ不慣れな小学生のようですので
 お兄様におかれましては十分気を付けて下さいましね」
黒子があきれたようにして俺達に諭した。
と、小鳩がまた全身を震わせている。
なんかさっきのパターンと同じじゃないかと思いつつ彼女の発言を訂正させた。
「あのー・・・小鳩は中学2年生なんだがな、一応」
彼女はそれを聞いて驚愕の表情を浮かべる。
「えええ・・・わ、私より1学年上ですの・・・!?」

彼女はその後も「お姉様と同じ歳だなんてありえないありえない・・・」
などとブツブツ言っていたようだが、気にしないでおいてあげよう。