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ペコ@宮高布教中
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黄 yellow のお題 どこまでも前向き

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黄 yellow のお題

【どこまでも前向き】




彼はいつでもポジティブだ。
何がどう?と言うわけではなく、それが『彼』だから、としか言いようがない。
多分、そうじゃない彼は彼ではなくて……そんな彼に甘えている自分がいるのも確かなんだ。



「くーろこっち!一緒に帰ろう?」
「……黄瀬君、また来たんですか?」
「毎度毎度、ボーフラ並によく出てくんなぁーオイ……」
「ヒドッ!!オレの黒子っちへの愛をボーフラ呼ばわりしないで欲しいッス!!」

いつもと同じような会話
いつもと同じ笑顔
いつもと同じ―――――

「ね!黒子っち酷くないッスか!!」
ヒョイッと顔を除かれて、思わず後ろに仰け反る。
「ほら見ろー黒子だって避けてんじゃねぇかよ」
からかう様に火神君に言われると、黄瀬君はいつもと同じ笑顔で応戦する。
「そんな事ないッスよ!ちょっと驚いただけッス」

いつもと同じ
でも、同じ事に違和感がある
まるでボク達との間にガラスが1枚ある様な……そんな気分
何だか、

「ヤダな………」
ポツリと呟くと、黄瀬君と火神君が言い合いを止める。
「く・黒子っち?」
「どうした黒子……?」
どうしたと言われても、ボクにも分からない。
分からないけど、何となくイヤなんだ。
「ボク、帰りますね」
「え、ああ……」
そう言ったボクを火神君は不思議そうに見ている。
そうですね。
ボクも不思議です。
何で、黄瀬君の手を取っているのか……
「黄瀬君、帰りますよ?」
そう声をかけると、勢いよく黄瀬君は頷く。
いつもなら、もの凄く拝み倒されないかぎり手なんて繋がないのに
何でだろう?

「黒子っち−?どうしたの?」
2人で並んで歩いている。
手なんて繋ぐ必要はないのに、それでもこの手を離せないでいる。
「くろ「変なのは、ボクではなく黄瀬君だと思いますけど?」
遮る様に話すと、黄瀬君の歩みが止まった。
つられる様に止まって、顔を見上げるといつもとは違う少し困った顔がボクを見下ろしていた。
「黄瀬君?」
「黒子っちは狡いなぁー」
「は?」
何が狡いんだろうか?と、言葉を促すよりも早く黄瀬君に抱きしめられる。
「黒子っちは狡い。みーんな気が付かないのに、黒子っちだけが気が付くんだから……」
込められる腕の力に、何かあったんだと察する。
でも、それを聞いてどうするんだろう?
今は同じ学校ですらないボクが――――
でも、

「きっと黄瀬君だから気が付くんです」

そう、君だから気が付く。
いつも明るい笑顔を向けてくれる君の事だから……

「黒子っち殺し文句すぎ……」
抱きしめる腕に力が込められて、額の部分に柔らかい何かが触れる。
「きせく「大好き、黒子っちが大好き」
そう言って笑った顔はいつもの、ボクの好きな黄瀬君の笑顔
「黒子っちのお陰で浮上した」
「……そうですか」
「うん。やっぱり、オレ達って相思相愛だよねー」
「………」
「え!?ここは頷こうよ!!」
「嘘はつけませんから……」
「ええっっ!?」
「冗談です」
「え!?」
「と言うのは冗談です」
「ええっ!?どっちッスか!!」
「さぁ?」
そう言ってちいさく笑う。

いつも前向きな君の、その笑顔が好きだから――――








だから、少しぐらいイラッとくるのは仕方がないのかもしれない。




END

お題お借りしてます◎
COUNT TEN.
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