二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【腐向け】トライアングルがちゅっちゅしてるだけ

INDEX|1ページ/1ページ|

 
那月の行き過ぎたスキンシップには困っている。
こっちは付き合ってることが周りにバレないように気を回しているのに所構わずくっついてくるし、何かもうレンやトキヤには完全にバレてしまっていたりする。
「翔ちゃん、翔ちゃん」
「なんだよ……ん」
呼びかけに振り返ると、唇に柔らかいものが触れた。
いつも外でこういうことすんなとは言っているし、今は寮の部屋の中。
ああ、確かに今は外にいるわけじゃないさ……だけど。
「っ、バカ! 藍がいるのに……」
そういうわけで、部屋に二人きりな状態でもないのにキスをしてきた那月を睨む。
しかし何故か、怒ってる翔ちゃんも可愛いですと俺の頭を撫でながら朗らかに聞いてきた。
「? あいちゃんがいちゃいけないんですか?」
「ちょっとは気にしろよ!」
「だって、こんなに可愛い翔ちゃんを見ていたら、ぎゅ~ってしたくなってちゅーってしたくなります」
駄目だこいつ早く何とかしないと取り返しのつかないことになる。
「……二人は付き合ってるの?」
今まで黙って見ていた藍が無表情にそう聞いてきた。
我ながらここまで来て苦しい言い訳だろうとは思ったけど、すんなりと認められるわけもない。
「は!? つ、付き合うって、お前何言って」
「はいっ」
「那月! お前は黙ってろ!」
何を元気よく暴露してんだこいつは!
「ホモなの?」
「違えし! ……多分」
俺、普通に女が好きだし。那月だってそのはず。
それなのにこうなったのにはいろいろと複雑な経緯があったり無かったり……とにかく、断じてホモではない!
「ふーん。ショウ、ちょっと」
藍が手招きで呼んでくるから若干身構えつつ近付くと、握られた手を引かれて、藍の至近距離まで顔が近づいて、俺の唇に藍の唇が触れた。
「……?」
咄嗟の事ですぐにはこの状況が理解できずにいたけれど、那月の声でハッと我に返った。
「あーっ、あいちゃんズルいですよ!」
「ボクには愛とか恋とかよく解らないし、男同士っていうのは尚更理解出来ない。だから少し興味を引かれたんだけど……」
藍の手が、恐らく赤くなっているであろう俺の熱い頬に触れてくる。
「ショウのこういう顔は確かにおもしろいね」
「そうでしょうっ、翔ちゃんはとっても可愛いです!」
「何なのお前ら……」
とりあえず、抱きついてくる那月を無理矢理引き剥がした。
「でも、あいちゃんもすごく可愛いと思いますし、いつか愛を教えてくれる人が現れるかもしれませんよ」
「ロボがそんな感情を抱いたところで面倒なだけだと思うんだけど?」
「うーん……難しいことはよく分かりませんけど……そうなればいいなって僕は思います」
那月が屈んで、愛の額に軽く唇を触れさせて。
「愛ねえ……博士にも聞いてみるか」
唇が触れた額を片手で抑えながら、藍が呟いて。
「なあ、マジで……男三人で何やってんだよ……」
そう突っ込むしかなかった。










END