Angel Beats! ~君と~
「球技大会?何でそんなの分かるんだ?」
旧校舎の校長室の中で結弦は疑問を抱いた。
「それは僕が学校のパソコンにハッキングしました」
そんな疑問をオカッパの髪型が特徴な竹山が答えた。
「流石、竹山君!でかしたわ!」
「容易い事です。それに僕のことは『クライスト』とお呼び下さい」
「ダメだよ!竹山君そんな事しちゃいけないよ!」
ギャアギャア騒いでいるのは特徴が無いことが特徴な大山だ。身長は竹山と同じ位だが名前に「大」が付いている割には小さい。
「僕は命令で動いただけです。あと僕のことは『クライスト』と―――」
「命令でもダメだよ!竹山君!」
「竹山君、証拠は残していないわよね?」
「僕を誰だと思っているんですか?それと僕のことは『クラ―――」
「なあ、ゆり」
結弦は竹山が何か言おうとした言葉を遮った。
「何かしら」
「本当にやりたい放題だな」
「それでも楽しいだろ?音無」
まだ騒いでいる大山を藤巻はなだめていた。
つり目が特徴で何故か竹刀を持っている。
「球技大会か何か懐かしいな・・・・」
「音無、やった事あるのか?」
「いや、無い」
「どうしてだよ?」
「初音の入院費稼ぐのにちょっちゅね」
「マジかよ。お前学校は?」
「そんな事より日向君」
「何だゆりッペ?」
「あなた、この後用事があるとか言ってなかったっけ?」
「あ゛」
日向は時計を見ると即座に校長室から出た。
「音無君、日向君の帰りが早いんだけどどうしたの?」
「さあ」
本心では分かっているがとりあえず言わなかった。
きっとユイの所へ行ったのだろう。
「なあ、ゆり」
「何?」
「ここに居るみんなさ、あと一人足りないか?」
「やっぱりあなた超能力者?名前、分かってんじゃないの?」
「名前か・・・・そうだな」
(『ゆりッペさん』)
「遊・・・・・・佐?」
「分かってんじゃないの。そうよ」
ガチャン
「ゆりッペさん例の球技大会は野球に決まったようですよ」
そこに長い髪をツインテールにした無表情の少女がいた。
「そう。調査ご苦労様、遊佐」
ゆりは校長のフカフカした椅子に座り、皆を黙らせた。
「みんな、球技大会は野球に決まったらしいわ」
「野球ですか・・・・」
高松は知的に眼鏡を上げた。いかにも勉強できますという雰囲気が出ているが実際はバカらしい。
「Base ball,オモシロソウ!」
英語を使っていたりときには日本語を交えているという意味深で謎だらけなTK。「TK」と名乗っているのは本人がそう呼んで欲しいからだそうだ。
「で、ゆりッペ今回の作戦は何だ?」
獲物を狩る獣の眼が特徴な野田。何故か常に黒くて長い棒を持っている。
ゆりは不適な笑みを浮かべた。
そして、告げた。
「今回はゲリラ参戦で行くわよ!」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影