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ペコ@宮高布教中
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単語でお題 いたずら

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単語でお題 いたずら




毎度ワンセット。
どう見ても引っ付いてる感があるが、相手の方も満更ではない。
それがムカつく。


ソレ、は―――――


「宮地……」
「……んだよ?」
不穏な空気を感じ取ったのか、隣にいた大坪がオレを呼ぶ。
何だかんだで面倒見の良いコイツはオレがアイツらに何かしないか心配でしょうがないんだろう。
そんな事じゃ早いうちから頭の心配をしなきゃならねぇんじゃないか?
まぁ、思うだけで言わねぇけどさ……
そんな事を考えていると、大坪は深い溜息をつく。
「……まだ何もやってねぇけど?」
「まだ、だろ?つまりこれからやるつもりじゃないのか?」
「……チッ」
大坪のくせに生意気な……
フイッと顔を逸らすと、斜め上から視線を感じる。
そのジトッとした視線に耐えきれずに顔を上げると、呆れた様な、何とも言えない表情でオレを見ていた。
「……何だよ」
「ほどほどにしておけよ?」
「あー止めないわけね」
「止めて聞くなら、止めるんだけどな……」
はいはい。
確かにオレは止められて素直に聞くほど大人しくありませんよ。
とりあえず、前方でギャーギャー騒ぎ出した1年コンビニ向かって手に持っていたボールを思いっきり投げつける。
「いってぇぇぇぇっっっ!!」
「よし。流石オレ!ナイスコントロール」
景気よく後頭部にぶつかったボールはテンテンと音を立てて転がりながら、オレの所へ戻ってくる。
流石オレの投げたボール
「ちょっ!!宮地さん!!何するんスか!!」
「お前らが五月蠅いから、オレのコントロール試しついでに投げたに決まってるだろ?」
「何それ!?わけわかんねッスよ!!」
「まぁ、つまりはオレってコントロール良いって事だよな」
「だったら真ちゃんにもぶつけて下さいよ!!オレだけなんて不公平だ!」
「お前の頭が丁度の所にあるのが悪い」
そう言ってビシッと指を指すと、ボールをぶつけられた高尾は泣き崩れる真似をする。
「ヒデェッッ!こんなに可愛い後輩に〜〜〜!!!」
酷かろうが何だろうが、そうなんだから仕方がない。
こっちに後ろばかり向けているのが悪いんだ。
後ろを向いているから、こっちを向かせたくなる。
最初からこちらを向いていればそんな事しない……多分。
とりあえず泣き真似をしている高尾をちょいちょいと手招きして呼び寄せると、そんなに変わらない身長なのにも関わらず上目遣いに見上げるという器用な真似をしてきた。
「……酷いッス」
ボソリと呟かれると、余計に加虐心をそそられる。
「あーはいはい。とりあえず頭見せてみ?」
高尾は何の疑いも無しにくるりと後ろを向いた。
まるっとした後頭部。
ぶつけた所を触ってみたけど、特にコブにもなってないし問題はないだろう。
まぁ、こんなのは建前なんだけどね。
「絶対コブできてるー」
「できてねぇよ」
「だって思いっきりぶん投げたじゃないッスか!!」
「石頭でよかったなぁ−」
無防備な背中

ああ、なんて……


なんて―――――



「ぎゃぁぁぁあぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」



高尾はオレの手によって悶え苦しんでいる。
それはもう転げ回るほど。
涙目の高尾はそれはそれでそそるけど、流石に人目があるしなー
「ちょっ・マジやめっっやめぇぇぇぇぇ!!!!」
「いやいや、こんな楽しいの止められるかよ!!」
こちょこちょと脇をくすぐってやるとそれはもう面白いぐらいに転げ回る。
隣で大坪が溜息をついているけど知った事じゃない。







だってコイツは―――――オレのモノ!!







END

お題お借りしてます◎
COUNT TEN.
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