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Angel Beats! ~君と~

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第14話 Ball game rally Part4

「こんな感じでチームを考えたが良いか?ゆりッペ」
「良いけど、何で音無君がピッチャーな訳?椎名さんでも良いと思うけど。椎名さんはどう思う?」
ゆりは部屋の隅に居る、常に黒いマフラーを巻いているというのが特徴的な椎名に声を掛けた。
「別に、私はどこでもいい」
「椎名っちは運動神経抜群だし、かなり役に立つ。音無はコントロールも良いし、しかも速い。これ程適したピッチャーはなかなか居ないぜ」

※第1話参照。見てね。

「じゃあ、何で野田君がキャッチャーなの?」
「音無のボールを捕れるのは野田しか居ない。反射神経も椎名っちに匹敵するから、盗塁された時に役に立つぜ」
「フン、当然だ。ゆりッペ、期待していてくれ」
野田はゆりにウィンクをした。

「分かったわ。後、助監督は遊佐、竹山君にしてもらおうと思うけど二人共いいかしら?」
無視された。
「了解しましたゆりッペさん」
「良いですけど僕の事は『クライスト』とお呼び下さい」

そんなこんなでポジション決めが終わったがある一つの問題点が存在した。
それは、

「チーム名、どうしようかしら」
そう、チーム名。チーム名は無くてはならない存在(?)だ。
これがなければゲリラ参戦が出来ない。

「ゆりッペ」
「早速案が出たの野田君?」
「ああ、『チームゆりッペ』どうだ?」
「何か嫌だ。はい、次!」
即座に却下。
「『チーム日向』」
「気分が悪くなるわ。はい次!」

「『今日のわんこ倶楽部』」

全員が固まった。
「いけなかったか?」
椎名は涙目で見ながらゆりを見つめた。
「椎名さん、いけなくもないけど他ないかしら?」
「今日のにゃんこ倶楽部」

『・・・・・・・・・・・・・・」

掛ける言葉が見つからない。

「浅はかなりぃぃいいいいい!!」
奇声を上げるとドアを蹴破り、外へ逃げた。
「椎名さん、待って!」
大山が追いかけようと外へ行った。
あの足の速さに追い付けるのだろうか。

(『死んだ世界戦線』)

(何だ?今の言葉は?)
「音無君、何かないかしら?」
「死んだ世界戦線・・・・・・」
想っていた事を思わず呟いてしまった。

「音無君、私達まだ死んでいないわ。他は?」
「走馬灯戦線」
「日向君、死ぬ寸前じゃない。他」
「フジツボ戦線」
「松下君、海の生き物になってるわよ。ていうか何で戦線が付くのよ!他」

(『ようこそ!死んでたまるか戦線へ!』)

(ゆり・・・・・・?)
頭の中にここの学校と同じセーラー服を着ていて何かの銃器を持っていた。

「死んでたまるか戦線・・・・・」

「音無君なかなか良いじゃない。はい決定!略してSSS!!」
「何でSSSなんですか?」
「Shinde Tamaruka Sen Sen で『SSS』どうよ!」
ゆりはどや顔をかましたがあまり決まっていない。

「なあ、ゆり」
「何?」
「どうやってゲリラ参戦するんだ?」
「あ!」

どうやらそこまで考えていないらしい。
クラスでは38人から、18人を選んで対決という形になる。後の人達は応援、救護、代打、強制交代というルールで行う。
ハンデとして野球部員は前半戦は審判として活躍する。希望者は審判をやり続けていいらしい。

「おいおい、ゆりどうすんだよ」
「音無さんここは私に任せて下さい」
「直井さん何か作でもあるの?」
「私を誰だとお思いでしょうか?天使ですよ」
「ハァ?」
「私、催眠術が得意でしてね。審判を操ればゲリラ参戦が可能になりますよ」

駄目だコイツ狂ってるとゆりは思った。
「出来んのか?催眠術」
「おや、愚民の日向さん私を信じていないのですか?」
「何だと!」
「日向さん、私の目を見てください」
「ああ?」
「証明して差し上げましょう」
「面白い、やったろうじゃん!」

日向は直井に近づいた。
これから何か起こる事を知らずに・・・・・・。

「では」
直井の目を見たが特に何の変化は無い。

『愚民よ、水の有能さに気付くんだ。貴様は水に比べてどうなんだ?人の役に立ったのか?水さえあれば何だって出来るんだ』

直井は何処からともなく水入りのペットボトルを日向の前へ出した。

「水・・・・・!人の喉を潤す事が出来る・・・!雨だって降らせて大地を潤す事が出来る!水は岩さえも削る事が出来る!体の約6割が水!地球の約7割が海!雪だって水!崖崩れさえも起こすことも出来る!うわあああああああああああ!!それに比べて俺は何だああああああああああ!?人の役に立ってねぇじゃねえか!!うわああああああ!!」

日向は地面に膝まづき、子供のように喚き散らした。

「ちょっと、日向君!?」
「Crazy boy!?」

みんな哀れな姿の日向に身を引いた。

「どんなもんです。私の催眠術」
悪魔のような笑みを浮かべ、ゆりを見た。もはや天使では無く悪魔だ。
「直井さんの催眠術はどうやら本物みたいね。これは使えるわ・・・」

地面を叩きまだ喚き散らしている。
どうやら速効性の催眠術ではないみたいだ。

「とりあえず、ゲリラ参戦は可能になった。残る問題はもう無い!」
「いやいや!日向をどうかしようぜ!!」



To be continue
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影