Angel Beats! ~君と~
ゆりっぺ
「何語!?」
では、昔話『ゆりっぺ太郎』の始まり、始まり~。
ナレーターは遊佐さんの提供でお贈り致します。
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番外編 ゆりっぺ太郎
昔々、ある所にお爺さん(藤巻)とお婆さん(ひさ子)が居ました。
「だっりぃ…」
「何でやんの?」
「だりぃ」
お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは洗濯に行きました。
「山行くのだっりぃ……ひさ子、手伝うぜ」
「おう、ありがとさん。一人じゃ辛いんだよな」
面倒臭がりなお爺さんはお婆さんと洗濯する事にしました。
すると、川から、どんぶらこどんぶらこと、大きい桃が流れて来ました。
「最近さあ、税金だよな~。そのせいでさあ、車持てないよな~」
「うちらに車必要ないだろ。って現在(いま)の時代、車無いだろ藤巻」
川へ洗濯に行かず、全て家の外にある機械に洗濯を任せていました。
そのせいで二人は大きい桃に気付きません。
「今思うんだけどさ」
「何が?」
「ひさ子のおっぱいってさ、何でそんな――――」
ドガァ!!
お爺さん〈停年16歳〉
桃はどんぶらこと川を流れていきます。
一方で村は危機的状況に陥っていました。
「この兵器を使って米を全てパンに変えて世界征服してやる!あーーはっはっはっはっは……これで良いのかな?」
「おー!みゆきち何かスゴイ悪っぽいぞ!」
どんぶらこどんぶらこ
「もうちょっとヘソを出せばセクスィだぞ☆」
「しおりんは私に何求めてるの!?」
「誘惑系お姉さん」
「嫌だよ!!」
「ぶぅー」
どんぶらこどんぶらこと、無視されました。
次に行く時はどんな所なのか、桃には解りません。何故なら、桃だからです。
どんぶらこどんぶらこ。
「え!?何あの桃!!すごいよお兄ちゃん!椎名さん!」
村で傘屋を営んでいる兄妹と忍者が桃に気付きました。
「あ…!ホンとだ。スッゲ―――」
サクサク!
と忍者はクナイで桃に向かって投げました。
「あああああ!?椎名さん何て事を!」
「中身が刺客かもしれん」
どんぶらこどんぶらこ。
「とまあ、こんな感じだろ。どうだ、あたしの三味線」
「岩沢さんがロックじゃない!?」
「時代を合わせなあかんで、大山」
「何で関西弁?しかもチューナーで音を調整してるよね!機械使ってるよ!」
「エジソンが開発したんだよ」
「随分後だよ!!」
どんぶらこどんぶらこ。
桃はどんどん流れていきます。
「Let's dancing!」
「お…アイム、ターン?」
桃太郎の仲間になる筈だった熊と猿はダンシングをしていました。
熊は太っていて身軽な猿とは大違いでした。
「おいそこの熊と猿!おれと勝負だ!!勝ったら竜宮城に連れていってやる!」
堅いコウラを持つ亀が現れた!
猿、熊はどうする?
・ダンシング!
・ダンシング!
・ダンシング!
→戦う!
「アーイ kiss you!!」
「良いだろう!受けてたつ!!」
「もはや桃太郎ではありませんね……」
「筋肉見せないでよ!気持ち悪い!!」
ドシャア!!!
お後がよろしいようで、 めでたしめでたし。
「と、いう感じです。どうですか、ゆりっぺさん」
「どこが『お後がよろしい』んだーーーーーーーーーーーーー!!何で桃が冒険してんのよ!!お爺さんとお婆さん桃を無視してどうすんのよ!?時代がオカシイわよ!何で洗濯機と車あんの!?しかも私が出てないじゃない!なに最後ポ○モンになってんじゃ!!」
「割と最初から出てましたよ。ゆりっぺさんは桃ですよ」
「これじゃただの桃流れじゃねえかーーーーーーーーー!!!」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影