Angel Beats! ~君と~
球技大会
誰もが楽しみにしていた学校行事。
そんな中、抗議を仕掛けている者が居た。
「どういう事だよ!?鬼壁じゃんけんで負けた位で出場停止ってさ!」
「急に参戦したチームが現れたんだ。しょうがなかろう」
完全に催眠術にかかった鬼壁は冷静さを失った対戦相手をなだめていた。
「これは決定事項だ。もう変えられん」
「ふざけん―――――」
「おい、止めろ。そこら辺にしとけ」
チームの中で冷静な声がそのチームの男を黙らせた。
「鬼壁がこんなに拒んでいる。こんな事有ったかテメぇら」
その一言でその場が凍りついた。
そして続けた。
「鬼壁は余程の理由でなければ認められない。皆も知っている筈だ」
余程の理由では無いが、現在は直井の催眠術によって洗脳されている。
鬼壁を良く知っている者でも気付かれない。ある意味で直井の催眠術はかなりの高等技術かもしれない。
「ですが、リーダー・・・・!」
「俺がじゃんけんして負けた、それだけの話だ」
チームが焦っている中、リーダーと呼ばれている者が冷静に対処した。
「ま、じゃあな鬼壁。審判しっかりやれよ」
「無論そのつもりだ」
「へっ。お前の頑固(信念)前から変わってねぇな」
「・・・・・・」
中には舌打ちをする者、納得がいく者、いかない者がリーダーの後ろへ付いていきその場を後にした。
そんなやり取りを見ていた者が居た。
「これで、良いのか・・・・?ゆり」
「そんなの決まってるじゃない」
悪魔の様な笑みを浮かべ掃き捨てる様に言った。
「良かったのよ」
作品名:Angel Beats! ~君と~ 作家名:幻影