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笠松先輩の尾行

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1尾行1日目

最近、黄瀬がおかしい
海常のキャプテン兼、黄瀬の恋人
笠松幸男はそう思ってならない
どうおかしいか、というと
練習が終わった後すぐに帰ろうとするのだ
明日の練習計画も聞かず、荷物をまとめてしまう
季節は冬で12月だ
汗が冷えて寒いのは分かるがあんまりである
それで笠松は一回訳を聞いたが
「秘密ッス」と言って話そうとしない
何か訳があるからそうしているんだろうが
浮気とか自分らしく無い事を考えてしまう
そこで笠松は黄瀬を尾行する事にした
その事を海常の皆に話すと納得してくれた為、練習を終えた後
笠松は黄瀬に気づかれないように後を追う
正門を出ると、やはり帰り道とは違う方向に行っていた
しばらく後を付いて行くと、街に入った
笠松は休日の昼間にしか行かないので
クリスマスとだけあって鮮やかさに驚いてしまう
だが、すぐに我にかえり気を取り直して
尾行を続ける
すると黄瀬はある花屋に入った
そこで笠松は店の外の花を見るフリをして店内を覗き込んだ
何かキラキラとした空気を振りまきながら
女店員と話をしている
ここで少し妬いてしまっただなんて口が裂けても言えない
黄瀬は話し込んだ後
花を見ては真剣な顔つきになったり、首を傾げたりしている
何の花にしようか本気で迷っているようだ
そしてひとしきり見終わったらしく
女店員に手を振ると出口であるこちらの方へ向かってきた
笠松は慌ててクリスマスフォーリーの所にしゃがみこむ
幸い、気づかれてはいないようで、尾行を続行する事にした
黄瀬はまた他の花屋に入った
今度は電柱に隠れて見ていたが、
まだ5分と経たないうちに店から出てきてしまった
理由は時間を見れば一目瞭然の事だった
PM8:00
いくら高校生でも怪しまれる時間である
笠松は家路に向かう黄瀬を見て、自分も家路に急いだ
作品名:笠松先輩の尾行 作家名:武麗威舞