涼宮ハルヒの真実
プロローグ
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい」
という運命の自己紹介をしてから9ヶ月…。もう冬だ。
あれから、SOS団を結成したり、朝倉に殺されかけたり、3年前に連れていかれたり、ハルヒが消えたり。様々な事件に遭遇した俺だが、まだ異世界人にはあっていない。
まぁ、会いたくはないがな。
「よ!キョン!」
「なんだ、谷口か」
「それよりさ!今日、転校生がいるんだってよ」
「転校生?こんな時期に?」
「女の子らしいしな」
そうかい、俺は興味ないんだ。
「まぁ、涼宮さんは喜びそうだね」
「喜んでほしくないね」
すると校門で一人生徒が待っていた。
涼宮ハルキ。イケメンだが、それなりに勉強は出来ない。下の中くらいか。
そしてハルキは、ハルヒの義理の弟になる。
「よっす」
「ハルキか」
「いやぁ、待ってて良かった。ほら、昨日の」
「ほいほい」
ノート借りてたんだな。帰す。
「ハルキ君は転校生について何か知ってる?」
と国木田。
「…まあね。知り合いだし」
やれやれ。もっと面倒だ。
「美少女なのか!?」
谷口。お前はそこしか興味ないのか。
「まぁ、人によるかな?保証はするぜ」
してほしくない。
きっとハルヒのことだ。その転校生Xとやらを、SOS団に入団させるつもりだろう。
しかし、俺はまだ知らなかった。あの事件が起こるまではな。