転生 魔法の力 59
「え、ありませんよ」
「ですよねー」
昨日、ユキは来たのだ。実戦経験なんてあるはずがない
「う~ん、実戦経験がないといろいろ危ないしな。どうしよ」
「マスター、一ついいですか」
「うん?なんだ、アース」
「ユキさんのデバイスと私をリンクして
ユキさんとマスターの意識を接続しシュミレーションを起動させるのはどうでしょ?」
シュミレーション。デバイスが用意した仮想空間で魔術の練習などができるシステムだ
しかし、実際には意識のみを仮想空間にもっていくのでイメージトレーニングみたいなものだ
「つまり、俺とユキの意識を繋げて互いの意識を同じ仮想空間に送るってことか」
「そういうことです」
「へぇ~、そんなことできるんだ」
「それじゃ、ユキのデバイス出して」
「うん」
そういうと、首にかけてあるネックレスのような細い糸を掴み、首からとった
「これが私のデバイスだよ」
「これって、雪の結晶だよな」
「うん。名前はホワイトハート」
「初めまして、守さん、ブルーアースさん。ホワイトハートです」
「律儀だな。よろしく、ホワイト」
「よろしく、ホワイト」
「それじゃ、始めるか」
作品名:転生 魔法の力 59 作家名:神霊