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にんおん!1

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始まりは何時もどうりの放課後での会話から始まった・・・










律「おーい!今年は冬休みにも合宿行こうぜぇー!」
唯「わぁーい!いいねいいねぇwねぇねぇ、ムギちゃん!今年はどんな所にしよう!?」
紬「うーん、・・・山なんかどうかしら?」
澪「山かぁ・・・周りの迷惑にならなそうだし、夜中にも練習出来そうだな!」
律「えぇー!!夜中もすんのとかヤダーー!!」
唯「夜更かしは乙女の肌の敵ですことよ!!」
梓「駄目ですよ。どうせ昼間は遊んじゃうんですから!」
「「ぶーぶー」」


冬休みまであの一週間の部室での出来事。
何時もどうりと言えば何時もどうりな、軽音部の部長である田井中律の脈拍も無いいきなりの提案が
通ってしまった所からスタート。
彼女の突然の思いつきは何時もの事だからか、メンバーは得に気にした様子も無くその話に食いつく。
合宿の話ともなればそれはもう何の抵抗も無いようだ。


澪「それで?何時からにするんだ?」
律「よくぞ聞いてくれたぁ!!開始日時は、学校終わった次の日からだぁー!!」
「「おー・・・w」」
梓「えぇ!?そんなすぐからですかぁ!?というか、ムギ先輩も唯先輩も関心しないで下さい!」
澪「確かにハードだなぁ・・・」
律「えぇー!いいじゃんかぁー!なんとかなるなるw」
「「ならない!(なりません!」」


どんなにツッコミ組がツッコんでもスルーするのが軽音部。
トントン拍子にスケジュールが決まってしまうと、今回の提案を出した部長である律は
満足そうに「さぁ、親に許可を貰うんだ!」と二人の肩に手を置き爽やかな笑顔を向ける。
・・・二人が肩を落としてうなだれたのは言うまでも無い。


律「ぜぇー・・・ぜぇー・・・おぉーい、ムギさぁん」
唯「つ、・・・疲れた・・・」
律「い、何時付くんだよぉ・・・!」
澪「おい、まだ数分しか歩いてないじゃないか!」
梓「そうですよぉ!こんなすぐにバテてちゃ駄目ですよ!」


そして、今現在。
彼女達軽音部は琴吹家の別荘がある山の中をひたすらに上っている最中である。
夏とは違い、長期間の合宿のために荷物が多い為か合宿の提案者である田井中律と天然珍獣の平沢唯が
バテてしまいその場に座り込んでしまった。そんな二人を呆れたような眼でツッコみを入れる
秋山澪と中野梓もやはり疲れを感じているのか喋るその息使いは荒さを感じる。
そんな中、山歩きには慣れて無さそうに見える琴吹紬は
何か危機感を覚えたような羽津まったような顔でポツリと言葉をこぼした。


紬「・・・おかしいわ。」
「「「「え?」」」」
紬「おかしいのよ・・・私この別荘前にも何回か来た事あったけど、
  普通ならもうとっくに着いてるはずなの・・・」
澪「え・・・う、うそだよな?」
唯「ま・・・・・・まさか遭難ん~!?」
紬「・・・というか、よくよく考えたらこの森に入った時点で景色がぜんぜん見覚えが無いの・・・」
梓「そりゃ山ですから、毎年少しは変わるかと・・・」
紬「で、でもでも!こんな獣道じゃなかったわぁ!」
澪「え、え・・・」


混乱するメンバー。
この場で一番混乱しているのは怖がりの澪では無く、
きっと知っているはずの場所なのに分からない琴吹紬であろう。
そして混乱最中何かを思い着いたような顔で急にニヤニヤとしだしたのは部長である田井中律だ。
余りにも楽しそうにニヤついたその顔に隣に居た平沢唯は分からないと言いたげに首をかしげた。
その様は人間の言葉が理解出来ず首をかしげる犬のような動作だと思いながらも田井中律は
自身がたどり着いた考えをまるで石を池に投げるかのように軽く、
そしてある人物に確実に衝撃を与える発言をした。


律「もしかして・・・神隠し?w」
澪「いやぁ~~~!!!」


今度は秋山澪が座り込む番となったのであった。
・・・そして。


唯「み、みんな!何か建物があるよ!!」
律「なんだとぉ~!?よっしゃぁー!人発見するぞぉー!!」
澪「ま、待てお前等ぁ!」
紬「あらあら~。」
梓「・・・はぁー・・・。」


あの後、見事に秋山澪に制裁を加えられた田井中律の頭には見事なたんこぶが出来ていた。
「いいじゃん、べっつにー・・・ぶつぶつ」とイジけた様子の田井中律を引きずるように
秋山律と平沢唯が連れて行く中、軽音メンバーは森の中に突然現れたと言っても
過言では無いほど運良くある建物を見つける。
先ほどの神隠し疑惑発言時に携帯で助けの連絡が出来なかった為に連絡手段が無い、
他に人が見つからない。と困り果てていた矢先に見つけたこの建物は正に天の助けとも言えるのだろう。
軽音部でも騒ぎ組とも言える田井中律と平沢唯は何故このような場所に建物があるんだ?
という疑問も持たず突っ走って行ってしまった。
そんな二人に焦るように声を張り上げた秋元澪の声も完全にスルーされてしまい、
琴吹紬は何時もの調子で笑うだけだというこの光景に後輩である中野梓は呆れのため息を一つこぼした。


唯「り、りっちゃん隊長!」
律「何だね!唯隊員!」
唯「第一村人発見!!」
梓「村人じゃないと思うんですけど・・・」
小「こんにちわ~、あ、入門表にサイン下さい。」
「「「「「入門表?」」」」」
律「て、てかw格好すっごいねお兄さんwwww」
唯「いっつぁ忍者すたいるっ!wにんにん!」
澪「唯・・・英語になってないぞ?」
小「ん~?僕変な格好してるかなぁ?」
「「うん、変。」」

的なカンジで進入成功して・・・

潮「おぉおおおお!!貴様等間者かぁぁああああ!!!」
紬「患者?」
梓「此処病院だったんですか?」
澪「あ、もしかして‘スパイ‘の事じゃないか?」
唯「お、おぉおお・・・スパイって響きカッコイイねぇ!」
律「いやいやー、唯さぁーん?今そんな事言ってる場合かよ。」
澪「そうだぞ唯!向こうの人なんかクナイみたいなの持ってるし明らかに危険人物だ!」
律「不審者はお帰りくださぁーい。」
潮「そ、れは・・・お前等の事だろうがぁぁぁあああああ!!!」

的なカンジでつかまった後に、保護されて事務員になってれば可愛いかなと・・・

律「おっしゃぁーーー!!唯!廊下の雑巾掛けレースだ!!」
唯「負けないよりっちゃん!」
「「うぉおおおおおおお!!!」」
澪「・・・ぜんぜん進んで無いぞお前等。」

うん、微笑ましい・・・

?「好きです!」
梓「ご、ごめんなさい・・・!」

的な恋愛フラグも立たないかなぁ・・・

作品名:にんおん!1 作家名:parumu