転生 雷剣の力 6
「モンスターの声・・・急ぐか」
その言葉を言った瞬間、ライの足に付いてる装甲の線が青く光った
その時、ライの姿がぶれた
ユニークスキル<ライジング>によって敏捷度が急激に上がったためだ
そして、声の主にたどり着いた
そこにいたの、赤い装備に身を包んだ少女と棍棒を持った凶悪なゴリラ
そして少女を守るために棍棒の餌食となった青い小さな竜だった
「くっそ・・・!!」
ライは剣の鞘に納めたまま柄を握った
すると、モンスターの背中に一気に到達し、二匹をまとめて斬った
<雷電>の専用スキルの内の一つ<電光石火>だ
「え・・・?」
少女は何が起きたのか分からないようでライを見上げていた
ライは剣を納め、少女に言った
「ごめん。君の友達、救えなかった・・・・・」
その言葉を言った後、少女は崩れ落ちた
涙を流して、竜の名前らしき名を呼んでいた
ライはそれを黙って見ることしかできなかった
小さな竜の青い羽がその場でただ淡く光っているだけだった