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時を越えて出会うもの達

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その日僕達はいつもの様に上級悪魔(オーパスト)退治に向かっていた─────・・・

「皆、集まってもらったのは他でもないオーパストが現れたからだ」

「だからって何で全員集まってんだよ?いつもみたいに1ペアでいいだろ」

「僕もそう思う」

「ん?何か文句でも?(ニッコリ)」

祇王家の総帥祇王天白の有無を言わせない微笑みに

「「な、なんでもありません!((こ・・こわい・・・!(゜ロ゜;ガクガクブルブル))」」

「それで天白様その上級悪魔(オーパスト)の情報は?」

「それがねぇ・・・」

天白は手をくんで考えこんでしまった

「まさか天白様・・・」

「情報がない・・・なんてことは」

「「はぁぁぁぁ!?」」

「いや、全く無いわけじゃないんだが・・・」

「あるのか?」

「どうも時間を操る上級悪魔(オーパスト)らしいんだ」

「「「「「「「「「「時間?」」」」」」」」」」

「ってどんな風に?」

「それがよく分からないんだよ、なにせ被害者が皆襲われた時の記憶が全く無いんだよ」

「それは・・対策のしようがありませんね・・・」

「そうなんだよ、会ってみない事には・・・。」

翌日───

「ここか?問題のやつが出るって所は」

「今のところなんの気配もないわね・・・」

「それに結局能力の具体的なことも分からないしね」

苦笑しながら千紫郎さんが皆に言った

「時間を操る・・って天白さん言ってましたよね」

「そうそう」

「出てきてもらわないとどうしようもないな・・・」

?「なんの話してるのー?」

声のしたほうを振り返ってみると金色の髪に透き通った青い瞳をした男の子の上級悪魔(オーパスト)がいた。

「「「「「「「「「なっ!?」」」」」」」」」

?「はじめましてー戒めの手(ツヴァイルト)の皆さんに裏切者のゼスさん♪僕の名前はルイスっていいます♪」

シュッ

驚愕からいち早く立ち直ったルカが剣を一閃させた。しかし、その上級悪魔(オーパスト)──ルイスはそれを難なく避けた

「いやーこんな簡単に罠に掛かってくれると思わなかったよ♪」

「罠だと?そういうことか・・・」

「あぁ"!?どういうこった!」

「ああ・・なるほどね」

「確かに・・」

皆納得したがわかっていない焔椎真はイライラしながら怒鳴った

「どういう意味だよ!?」

「あ、あの・・焔椎真くん落ち着いて」

夕月が慌てて焔椎真をなだめた、そこに愁生がため息しながら説明した

「ようするに今までの事件は全部俺達を誘き出すための罠だったってことだ」

「ああ・・そういうことか・・・ってよくねー!」

「ねー僕のこと無視ー?ま、いいけどでは、そんなあなたたちをごあんな~い♪」

そう言うとルイスが指を鳴らした途端夕月達の下に穴が開いて皆落ちていく

「えぇぇーー!?」

「きゃあああああ!?」

「わー」

「おい!」

「うわっ」

「ちょっ」

「ふえっ?」

「夕月!」

上を見るとルイスがこちら見ながら笑顔で

「それじゃ楽しんできてね~♪」

『何を!?』

そのまま夕月達は意識を失った───…

【昌浩視点……】



「じいさま、失礼します」

じいさまが呼んでいると勾陳から聞いた俺はもっくんと一緒にじいさまの部屋を訪ねた

「おお、来たかまあ、座れ」

じいさまに促されもっくんと一緒に座る

「じいさま話ってなんですか?」

「まぁ、そうせかすな晴明の孫や」

「孫、言うな!!物の怪のもっくん!」

「物の怪ちゃうわ!孫!」

「孫、言うなー!!物の怪のくせに!」

ぎゃーぎゃー言い合ってる二人(?)をみてまわりの者はまたか…とため息をついてる者や呆れている者がいる

「昌浩や」

昌浩はピクッと肩を揺らし晴明をちらっとみて座り直した

「…はい」




作品名:時を越えて出会うもの達 作家名:夕月