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機動戦士ガンダムRS 第9話 目覚める刃

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ミリアリアは、シャワーを浴びにシャワー室に向かっていた。
途中食堂で立ち止まった。
避難民たちは、同士で身内話をしていた。
ミリアリアは、食堂を後にしシャワー室に向かった。
 シャワー室に入るとフレイが振り返った。
フレイは、下着姿でパックしていた。
ミリアリアは、その姿を見て短い悲鳴を上げた。
「何よ?」
 フレイは、機嫌を損ねてそういった。
「何よってフレイこそ何してるのよ?」
 ミリアリアは、パックしている経緯を知りたかった。
「パックよ。
見てわからない?」
 しかしフレイは、聞いていることを直接答えた。
「それは、わかるわよ。
だから・・・・もういい」
 ミリアリアは、めんどくさくなりそうだったので質問をやめシャワーの方向へ向かった。
「よく持ってたわね、そんなもの」
 ミリアリアは、フレイを感心していた。
「アーガイル事務次官が先遣隊と一緒にくるんだもの。
ちゃんとしないと。
地球の名家であるアルスター家の娘があんまりぼろぼろだと家の名に傷がついちゃうもの。
久しぶりに会うんだしせめてこのくらいは、しないと」
 フレイは、事の経緯を話した。
「ああ、そう」
 ミリアリアは、めんどくさそうにそう答えた。
それを聞きながら服を脱ぎシャワーに向かった。
フレイは、髪を気にしていた。
「髪は、どうしようもないな。
まあしょうがないか。
非常事態だもんね」
 フレイは、髪をあきらめ自分のプロモーションを見直した。
ミリアリアは、シャワーを浴びながら感心しっぱなしだった。

                 ※

 アークエンジェルは、第8艦隊の先遣隊旗艦モントゴメリと映像通信を開けるまで近づいていた。
ブリッジでは、モニターにモントゴメリ艦長のコープマン大佐と大西洋連邦事務次官のジョージ・アーガイルが映っていた。
「本艦隊のランデブーポイントまでの到着時刻は、予定通り。
アークエンジェルならび機動艦隊は、本艦隊指揮下に入る。
本隊との合流地点に向かう。
後僅かだ。
無事の到達を祈る」
 コープマン艦長は、アークエンジェルの無事の到着を祈った。
ラミアス艦長は、その通信を飲み物を飲みながら聞いていた。
「大西洋連邦事務次官ジョージ・アーガイル。
まずは、民間人の救助に尽力をしてくれたことに礼を言いたい。
ああ、それとその救助した民間人名簿の中にわが息子サイ・アーガイルの名があったことに驚き喜んでいる。
できれば顔を見せてくれるとありがたいのだが」
 その願いにブリッジにいた一同が驚いた。
「事務次官殿、合流すればすぐ会えます」
 それをコープマン艦長が止めた。
「こういう人なんです、僕の父って」
 サイがバジルール副艦長に説明した。
バジルール副艦長は、答えに困った。

                  ※

 キラは、ストライクガンダムのコックピットの中で設定値を変えていた。
マードック軍曹は、ストライクガンダムに近づきコックピット内を覗いた。
「何ですか?」
 キラは、作業をやめてマードック軍曹に質問した。
「いや、どこかなって思って」
 マードック軍曹は、キラがどこにいるのか知りたかった。
「オフセット値に合わせてほかも調整してるんです」
 それを言ってキラは、もうストライクガンダムが不必要だと気づいた。
「余計なことですよね」
 キラは、自分が余計なことしていると思った。
それを聞いたマードック軍曹が笑いながらキラの肩に手を乗せた。
「やっとけ、やっとけ。
無事合流するまでは、お前の仕事だよ」
 そういうとキラの肩から手をどかした。
「何ならその後も志願して残ったって良いんだぜ」
 マードック軍曹は、そういって去った。
「冗談じゃないですよ」
 キラは、1秒でも速く平和な日常に戻りたかった。

                   ※

 ミリアリアは、アークエンジェルのブリッジに入った。
そして交代のサイとハイタッチしてサイは、ブリッジを後にした。
ブリッジは、先遣隊と合流もまじかに迫っていることもあり最低限度の人員で艦を動かしていた。

                   ※

 ドゴス・ギアの1室では、ラクスが「静かな夜に」を歌っていた。
ハロは、その歌に合わせて踊っていた。

                   ※

 フラガ大尉は、アークエンジェルの就寝室で睡眠をとっていた。

                   ※

 ドゴス・ギアのマン・マシーンデッキでは、サオトメと整備員がガンダムサイガーの調整を行っていた。

                   ※

 ストライクガンダムのコックピット内でキラは、ほかの値の調整を完了させモニターを起動させた。
そして異常は、ないか調べると最終調整に入った。

                   ※

 アークエンジェルは、ランデブーポイントまで順調に進んでいた。

                   ※

 遊撃艦隊第251艦隊旗艦のアル・ギザのブリーフィングルームでは、作戦会議が行われていた。
「地球軍艦隊の予想航路よ。
もしあれがアーガマもどきに補給を運ぶ艦隊であればこのまま見過ごすわけには、いきません」
 ケイト准尉が敵艦隊を襲う経緯を説明した。
「われわれだけでやれますか?」
 第3小隊第1分隊所属のダイキ・ヘンメ伍長が質問した。
「私たちは、遊撃艦隊所属とはいえ軍人よ。
祖国が敵とみなした相手を駆逐するのが私たちの仕事よ。
お分かり?」
 ケイト准尉は、皆に自分たちが軍人だと説明した。
しかし実際は、親の七光りではなくちゃんとした戦果がほしかったのだ。

                   ※

「レーダーに艦影3を捕捉。
護衛艦、モントゴメリ、バーナード、ローです」
 アークエンジェルは、先遣隊をレーダーで捕捉できるほど接近していた。
皆は、もう合流したように喜んでいた。
そのときロメロ伍長は、レーダーの異常に気づいた。
見てみるとレーダーに砂嵐が混じっていた。
「これは」
「どうしたの?」
 ラミアス艦長が異常に気づいた。
「ジャマーです。
エリア一帯が干渉を受けています」
 それを聞いた皆の顔が打って変わって戦慄に染まった。

                    ※

 遊撃艦隊第251艦隊は、マン・マシーンを出撃させていた。
発進の順番を待っていたダイキ伍長に上司のアルベルト・ハン軍曹から通信が入った。
「訓練どおりやればいい。
できるな?」
「はい」
 アルベルト軍曹からの質問にダイキ伍長が元気よく答えた。
そしてダイキ伍長の発進の番が回ってきた。
ダイキ伍長のユーピテルがリニアカタパルトで射出された。
そして艦外で待機していたゲターに載った。
 遊撃艦隊に配備されているユーピテルは、全機が120mmマシンガンを装備していた。
これは、ハービック社がビーム・マシンガンの生産体制が整っていない経緯があった。

                    ※

 それは、モントゴメリでも確認できた。
「モビルスーツならびにモビルアーマーの発進を急がせろ。