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プリキュアオールスターズNew stage 思いよ届け光の絆

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ここは『ナッツハウス』。
綺麗な湖の湖畔にあるアクセサリーショップだ。
今日はパルミエ王国の国王の一人『ココ』の誕生日ということで歴代のプリキュア達を呼び、盛大なパーティーが催されていた。

「美味しいー♪やっぱり、PANPAKAパンのチョココロネはサイコーだねー!」

「あ、ありがとうございます。渚さん…////」

「うんうん!だけど、奏のカップケーキも負けてないよー!」

「もう、響ったら恥ずかしいよ~////」

みんな、思い思いのプレゼントや食べ物を持ち寄り、パーティーを楽しんでいた。
そんな時、店の玄関のチャイムが鳴る。

「ん?誰だろう?今日はお休みにしている筈だけど…」

「のぞみさん、お休みの看板ってきちんと出しました?」

「もちろん、ちゃんと出したよ?」

「いったい誰かしら?はーい!今、行きまーす!」

紫色の髪を一部をポンパドゥール(リーゼントみたいなセット)風にした少女… 『美々野くるみ』が店の入り口に向かう。

「どちら様ですかー?」

くるみが店の扉を開けると彼女と同い年くらいの女の子がいた。
その女の子は、白いブラウスに黒いロングジャケットを羽織っており、下はジャケットと同じ色のミニスカートとブーツを履いている。
また、彼女の瞳はルビーのように赤く、吸い込まれそうな長い黒髪をポニーテールにまとめていた。

「あの…ここ、ナッツハウスですよね?」

黒髪の少女はくるみに尋ねる。

「はい。そうですが、今日はお店の方はお休みなんですよ、ごめんなさい…。」

くるみは少女に謝った。

「ええ…知ってますよ、そんなこと…店先の看板に書いてありましたから…。」

「はい?じゃあ…どんな、ご用件で…?」

「実は私を人を探してますの…。」

「人探しですか…それで、誰を探してるんですか?」

「フフフ……」

少女が妖しく微笑む。
しかし、その微笑みはどこか冷たく、それを見たくるみは一瞬、体に悪寒が走った。

「えっと、私が探している人は……あなた達、プリキュア…。」

「ど、どうして、そのことを…ッ?!!」

くるみは自分たちの秘密にしていた正体がバレて激しく動揺する。

「だって、私もあなた達と同じプリキュアですから…。」

少女からは邪悪なオーラが立ち上り、それを見たくるみは警戒し、思わず身構える。
逆に黒髪の少女はくるみにお腹の辺りに優しく手を翳した。

「えッ!!?きゃああぁぁぁーッ!」

すると次の瞬間、彼女は見えないチカラに押され近くに置いてあった商品棚に勢い良く叩き付けられた。大きな物音に今まであった賑やかな雰囲気は一気に冷め、その場は騒然となる。

「く、くるみちゃん!」

吹き飛ばされたくるみの一番近くにいたプリキュアメンバー最年長の『月影ゆり』が倒れている彼女に駆け寄った。

「大丈夫ッ?!!しっかりしなさい!」

「うぅ……」

くるみは何とか意識を保っている。

「誰か彼女を安全な所に…ッ!」

「あ、はい!なお!手伝って!」

「う、うん!分かった、れいか!くるみちゃん、私たちの肩を使って!」

「あ、ありがとう…。」

くるみは二人の肩に抱えられ、みんなの後ろに下がる。

「アンタ、いったい何なのッ!くるみにこんな事してくれちゃって…ッ!」

「そうですッ!こんなの非道すぎます…!」

来海えりかと花咲つぼみは怒りを露わにする。

「ふん、別に良いじゃない♪プリキュアが一人くらい減っても…あなた達って、どこからでも湧いて出てくるんでしょ?」

「何言ってるのこと!私達のことを虫みたいに言わないで!」

少女に対し、キュアホワイトこと雪城ほのかは強い口調で訴える。

「あら、ごめんなさい。フフフ…」

しかし、少女には悪気が無さそうだ。

「それに、まだ、あなたの事を聞いてないわ!あなたは、いったい何者なのッ?何が目的なのッ?答えて!」

「そうね…私の名前は黒乃メイ。あなた達プリキュアが前に倒した邪悪の神ブラックホール様の分身体なの。ブラックホール様を復活させ再びこの世界を闇で覆うこと。それが私の目的…」

「な、何ですってッ!!?」

驚くプリキュアたち。

「それだけじゃないココ…あの子からはのぞみ達に近いチカラを感じるココ。」

「どういうことなの?ココ。」

意味が解らないのぞみは妖精のココに聞き返す。

「それって、まさか…ッ!!?」

プリキュア最年少のキュアミューズこと『調辺アコ』はすぐにココの言った言葉の意味を理解した。

「そう!その妖精さんの言うとおり私もあなた達と同じプリキュアなの!」

黒髪の少女こと黒乃メイは右手を上に伸ばす。
すると彼女の右手首に黒いジュエリーの付いたブレスレットが巻き付いた。

「ノワール・プリズムパワー!セーーットアーーーップ!!!!」

次の瞬間、彼女の叫びに呼応したブレスレットが禍々しく輝き彼女の体を包み込む。
そして、光が晴れると中から漆黒のコスチュームを纏い、深紅のイヤリングやティアラなどをあしらい、吸い込まれるような黒い長髪を大きなリボンで纏めたメイが現れる。

「世界を闇に染める暗黒の戦士!キュアノワール!」

そして、メイこと『キュアノワール』は声高らかに名乗りを上げるのだった。

次回につづく。