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セテゥンタ
セテゥンタ
novelistID. 44095
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私の思い

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「我は放つ!光の!光の!白刃!!」
彼の言葉が終わった直後、目の前にあった大木が一瞬にして砕け散った。

「やっぱりすごいです。おっしょう様は」
「お前が未熟なんだよ。マジク。練習すれば、誰だってできるぞ、こんなの。
それよりも、俺は腹が減った。そろそろ、朝飯を作りにテントに戻るぞ」

「はい!おっしょう様」

森の木陰から、彼ら2人を観察するものが居た。
「キリランシェロみ~つけた。さぁて、今日はどうやってやつに復習しようか」
木にしがみつくように体を寄せ、木に顔を擦り付けながら、
何かを模索するフレイムソウルの姿はまるで、毛虫のようだった。

「なんか、今寒気がしたんだが・・・。気のせいか」
オーフェンは後ろを振り返り、誰も居ないことを確認し、再度、足をテントに進めた。

「今のは危なかった。さすがはキリランシェロ。僕の気配に気づくなんて」
上空、1万メートルまで、魔法で跳躍し、フレイムソウルは、何かを考えているようだった。

「さて、どうやって着地したものか・・・。あ~~れ~~」
その後、彼の姿を見たものは誰も居なかったという・・・。


森を歩き、テントの近くまで戻ると、いつものようにクリーオウが朝飯の準備を・・・
「ってお前!また、飯作ったのか!」
「何よ、オーフェン。私の作った料理が食べられないって言うの?」

「あんだけ散々、材料だけ準備しろって言っただろうが」
「材料を準備したら、作るのが当然じゃないのよ。それにあんた。
どうせまた、魔法で作ろうとしてたんでしょ。
料理は手作りでないと、意味がないのよ。ねぇ、レキ~」

「あーう・・・」

「いやいや、クリーオウ。レキもなんか嫌がってるぞ・・・」
「いやいや、オーフェン。これは喜びの表現よ。ねぇレキ~」
「どうみても、嫌がってますよ。クリーオウ」
「もう、うっさいわね~。あんた達は」

「さっ、つべこべ言わずに食べなさいよ。二人共!!」
「今回は私の自信作なんだから」

「すみません!おっしょう様。僕、もっかい修行の続きしてきます!」
「こら、待ちなさい。マジク!!」
「おいっ待て!マジク」
オーフェンは彼の肩を掴もうとしたが、マジクは既に遠い彼方だった。

「オーフェンは逃げないはよね?」
彼女に掴まれた肩が彼を放さない。

「あの・・・。俺も、修行が・・・」
「さぁレキ~。やっちゃいなさい・・」
許せ同胞よ。ご主人の命令は絶対なのだ、という顔でレキの目に光が収束する。

「わかった!食べる!食べる!食べるから・・・」
「最初からそう言いなさいよ。あんたは」
「さぁ~。まずはそこに座って!」
「へいへい・・・」
テーブルに鍋が置かれる。

「お、今日は、なんか珍しくいい匂いがするなぁ」
「だから、私の自信作だって言ったでしょう~」
彼女が鍋の中身を皿に分ける。

「しかも、珍しく上手そうなんだが」
「あんた、私がいつまでも、不味いものを作ると思ってたら大間違いよ!?」

「今日は、私の特性シチューよ。さぁ~。た~んと召し上がれ」
「い、いただきます・・・」
ほんとうに、これはクリーオウが作ったものなのか?
あのクリーオウが?
俺はおそるおそる口にシチューを運ぶ。

その後、彼の姿を見たものは誰も居なかったという・・・
作品名:私の思い 作家名:セテゥンタ